医者は言う。「あんたなら、止めても走るでしょうから、決して無理せずに走って下さいね!」と、お墨付き(?)をもらう。
生まれてこの方、膝に水が溜まることなど知らず、膝の鈍い痛さの原因が、膝に水が溜まってのそれともわからなかった私。医者に膝に溜まった水を注射器で抜いてもらった瞬間に、膝の痛みがなくなるのにはビックリ。もう完治したと、誰もが思うに違いない。
だが、痛みをこらえての完走後の右膝は、小さな腫れがあり、明らかにまた膝に水が溜まっている。2回目となると、自覚症状ですぐにわかる。
翌日朝に、早速医者を再訪。なんと、太い注射器2本分の“薄い黄色の水”が取り出されたではないか。「2回目とはいえ、あら不思議!水を抜いた途端に痛みはまったくなくなるではないか!」
医者は言う。「まあ、液に血が混じってないので、幸いにも炎症までは起こしてないようです。でも、こんな短期間に水が溜まるのは異常。紹介状を書きますので、午後にでも、武生の林病院のスポーツ専門医者に診てもらいなさい」と宣告される始末。
マラソン大会の参加費を無駄にしたくないがために、無理してハーフマラソンを完走した。その無謀さをいまさらながら後悔。でも、後悔先に立たず。
武生(現在の越前市)で最も大きな私立病院の林病院。平日の午後は、老人の集まりがあるかのように賑わっている。落語の「老婆の休日」の一節・・・「あら?今日はウメさん、病院に来ないね〜、どこか具合が悪いのかしら? 早く元気になって病院へ来ないとね〜」
白髪の初老の医者の診断を受ける。紹介状で詳しく説明してあるらしく、ベッドの上で膝の曲げ伸ばしを診ただけ。先ずは腰から下の2足のレントゲン撮影。その写真を見せてもらいながら、「ほら、O脚になっているでしょ、これが膝に余計な負担を与えています。あなたの靴は踵(カカト)の外側の底が減りやすいでしょう!」。その通りであり、流石にスポーツ専門医だけはあると感心した。(あんたがそんな簡単なことを知らないだけ?)
ここでも医者に真剣に尋ねる。「膝に水が溜まったら、その後、習慣性になるのでしょうか?」と。答えは最初の医師と同じで、必ずしも習慣性になるとは限りません、とのこと。
ただし、当分はマラソンのようなきつい運動は控えること、との条件付。それでも、今後のマラソン人生を断たれたわけではないので、飛び上がるほど嬉しかった。
膝の半月板損傷があると大変なので、MRIを撮ることをすすめてきた。しかし、チェンマイに戻る日が近くなり、時間的に無理なので断念。医師も、「チェンマイの大学病院でもできると思いますので、具合が悪くなったら受けた方がいいですよ」と言ってくれた。
その後、チェンマイに戻って、数ヶ月は膝をかばって走る運動は控えることに。その後、そろそろ、マラソン練習を始めることに。
庵田舎のマラソン練習コースのメーガットダム湖堰堤を、5キロ程度走ることに。それを日を置いて数回繰り返した。ところが、3度目となる膝の水溜りの鈍い痛みが出てきたではないか。
これにはさすがに落ち込んで暗澹たる気分に。チェンマイに信頼できる医者など簡単に見つかる筈も無い。さて、どうしたものか?[続く]
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