熱帯タイはフルーツ天国。果物の王様といわれるドリアン(タイ語でトゥーリアン)、果物の女王といわれるマンゴスチン(タイ語でマンクート)を筆頭に、実に豊富な種類のフルーツに溢れている。5〜6年程前からは、柿、苺、桃、梨などの温帯フルーツも加わって、タイはフルーツ大王国に君臨しています。
その熱帯フルーツの変わり種の一つに、何と中南米原産のサンカクサボテンの果実である、ドラゴンフルーツがある。ソフトボールくらいの大きさの深紅の果実で、その表面が龍の鱗に似ているので、その名がドラゴンフルーツ。タイでは“ケーオマンコン”と呼ばれている。
チェンマイ田舎暮らしでは、田んぼや畑の片隅で、間隔を置いて立てた細いコンクリート柱にまとわり付いた、緑のサンカクサボテンが見受けられます。背丈ほどに伸びるサンカクサボテンだが、茎の先に深紅の果実をつける前に咲く花の方に注目したい。
その花の咲くのは暗い夜の間だけ。早朝にこの花を見に行くと、大きな純白の魅惑的ななサボテンの花。そうだ、同じくサボテンの花の月下美人の花にそっくりなのです。「花より団子」ならぬ「果実より花」の珍しいフルーツである。
私には珍しくもないドラゴンフルーツであるが、先日大阪市内の安売りスーパーで売っていた。ベトナム産で“Love Pitaya”という果肉が白い品種で、1個429円(約100バーツ)の値札。もちろん、チェンマイの市場などでは1個30バーツ(約140円)もしないであろうが(たぶん)。
この果実を半分に切ると、ドギツイ赤紫色に黒い胡麻粒が散らばった果肉が出てきてビックリ。たぶん、上記の新聞記事の“Red Pitaya”品種かも。細切れにして食べて見ると、ほんのり甘みのある水っぽい味で、フルーツの甘さに欠けていて落胆してしまう。
そして赤紫色の果汁で口の中の舌まで染まり、果汁が服に着くと染まってしまってなかなか取れないことにもなる。何とも厄介な果汁でもある。
そこで、果肉が白い品種も普通に出回るようになり、この方を好む方も増えているようだ。上記の新聞記事では、「サラダに混ぜて食べる」と紹介されているが、なるほど、それなら美味しく食べられるかも。是非とも、フルーツサラダとして食べてみたくなった。

