2019年12月24日

チェンマイ県メータマン地区にあるプライベート秘湯“源泉井戸露天風呂”

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 以前は”庭園池ぬるま湯露天温泉”として紹介!

 チェンマイなどタイではお風呂の習慣も設備もないので、寒い冬は温水シャワーで済ます。我が庵でも、“リンナイのガス湯沸かし機”で温水シャワー浴となる。でも、温水シャワーでは当たり前だが、お風呂のように身体全体がポカポカ温まることはない。・・・

 熱帯チェンマイでの“寒い冬”になると、それなりに寒さを感じる。歳を重ねて老化したのであろう、冷える朝夕は手足や腰の関節が幾分固くなる。でも、昼前後になると初夏の暖かさで関節の固さはなくなる。そうなると、やはり日本人なのでポカポカに暖まる冬場の温泉が無性に恋しくなる。

 まあ、温泉でなくても熱い湯のお風呂でもかまわない。その冬のお風呂を日曜大工の手作りで楽しんでおられるのが、ブログ「タイ国からランパーンだより」さん。そのお風呂体験の記事はココなどを覗いてみてください。

 そりゃ、簡単に暖かい風呂に入れるのは羨ましい。でも、彼のようにあれこれ手作りしてまで、田舎の家で“暖かいお風呂”に入りたいとは思いません。

 それには秘密の訳があります(言ってしまったら秘密でなくなるぞ!)。庵から10キロ余り離れた山沿いの集落に、なんと私だけの「プライベート秘湯“源泉井戸露天風呂”」があるからです。バイクだと10分程度の距離で、集落の共有地の片隅に、うまい具合に周囲から見えない隠れた場所にポツンとある。

 村人共用無料露天温泉ながら、村人の誰もが利用せずに放置同然となって忘れ去られている。その意味では、文字通りチェンマイの秘湯中の秘湯。

 とはいっても、この温泉場は20年前から訪れて知っており、最近までは、知り合いのタイ人家族がリゾート地内の温泉としてあった。

 だが、その家族が別の大手業者に、温泉もあるリゾート地を売却。その時に、源泉井戸のある温泉場の狭い一角だけは、村の共有地として村に返還。

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 源泉井戸の向こう側の庭園池がお湯不足で浸かれない

 返還された温泉場を村が再開発したのだが、なにせ2つの井戸からの源泉の湧出量が少ないとあって、日本庭園池湯船には生温いお湯しかたまらず、排水設備の不備もあって、庭園池湯船底には落ち葉や泥が溜まり“汚れた池”の状態。

 そりゃ、この底が汚れて、ぬるま湯も少ししかたまっていない庭園池露天風呂では、村人も誰も近寄らないのも頷ける。

 湧出量がチョロチョロ程度の2つの源泉井戸。手を伸ばして、井戸の湯に浸けてみると、なんと日本の銭湯のお湯のような適温。自然の大地の恵みである温泉を、利用せずに無駄に流れるままに放置する。それこそバチが当たるというもの。

 そういえば、この前にこの無人温泉を訪れた時に、庭園池露天風呂にお湯が少なくて、そこも汚れていたので、踵を返して立ち去ろうとした。そのときである、腕に虫が当たってきてチクリと痛みが襲ってきた。ハチが体当たりしてきたのである。

 つまり、温泉を一瞥して帰ろうとしたので、ハチが当たるという“バチが当たった”としきりに反省。(話がウマすぎやしませんかね?)

 そのハチの襲撃事件以降は、やはりこの秘湯に来たからには、源泉井戸にでも浸かって大地の恵みの温泉に深く感謝しなければならないと悟る。(都合の良い悟りもたまにはあるものです)

 ところが、なにせ首や肩までの深さのある源泉井戸。それに円筒形井戸の壁はヌルヌル。これじゃ、井戸の中に足を踏み入れることもできない。

 ここで誤解してもらっては困るので、先に言っておきますが、そもそもは深い源泉井戸の水面に浮いた枯葉や湯の花の汚れを掃除するには、どうしたらよいかを考えたのです。

 井戸の水面のゴミや井戸の中のレンガなどを掃除するのには、どうしても井戸の底に立てる簡単な梯子が必要。そこで、北タイ温泉探検隊の工務店でもあるAさんに、長さ1m余りの梯子の制作を依頼。

 Aさんの家にある大量のチーク廃材を利用しての立派な梯子が完成。最初は、無人の温泉場に置いておく予定だった。でも、これだけ立派な手作り梯子となると、「置いておいて盗まれてしまったよ!」などとは言えない。

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 まるで測ったようにバイクの横にすんなりおさまる梯子

 そこで、初めて“梯子温泉(?)”を試みるために、なんとか梯子をバイクに積んでみる。すると、目立たず邪魔にならないようにバイクの側面にうまくおさまったではないか。(上記写真)

 これならば、バイクに梯子をつけて秘湯温泉を行き来できるだろう。実際、行き帰りして何の問題もなかった。

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 井戸に梯子を降ろして表面の溜まったゴミを掃除

 さて、久しぶりの秘湯。2つの源泉井戸に掛けてある落ち葉除けの寒冷紗を外し、井戸の底に梯子を沈める。その梯子に足を掛けて、源泉井戸に半分くらい身を沈めて、プラスティックの手汲み杓で、井戸の水面を覆っている落ち葉や湯の花のゴミを慎重にすくっては、井戸の外に捨てる。

 水面が奇麗になれば、掃除したご褒美がある。梯子段の下まで降りて、すっぽり首まで浸かって「いい湯だな・・・いい湯だな・・・ここはメータマン源泉井戸の湯!」と口ずさむ。湯浴みで、片手で腕などをこすると少しヌルヌル感があって、単純アルカリ泉質であることがわかる。

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 掃除し終わった源泉井戸

 源泉井戸に深く浸かって、首を曲げて空を見上げて一句。「井の中の変頭(かわず)、タイ快を知る!」。お粗末でした(その通りだわ!)。

 隣り合わせの2つの源泉井戸だが、1つは長湯が出来る適温。もい1つは日本の銭湯並みの熱さの適温。隣りあわせなのに湯温が異なる不思議さ。それにもまして、2つの井戸が揃って適温で湧出している不思議さ。これはもう、「人間様に利用して下さい」と恵みの大地が言っているようなもの。

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 温泉場すぐ横には谷川が流れている

 熱い方の井戸には5分も浸かっていれば、全身が火照って額から汗が出てくる。井戸から上がっても、身体が火照っていて、井戸の横に腰を下ろしクールダウン。横を流れる谷川のせせらぎや野鳥の鳴き声を耳にしながら、しばしぼーっと放心状態。

 次に、井戸からお湯を汲んで、髭を剃って、髪や身体を洗ってすっきりする。なにせ、村人1人来ない無人の静かな温泉場なので、本当にゆっくり静かな自分だけの時間を過ごせる。私には、自然の中の秘湯露天温泉をプライベートで満喫できる至福の時間である。

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 帰りには源泉井戸の覆いを元に戻しておく 

 バイクに梯子を積んで行き帰りするめんどうはあるものの、これからは週に1〜2回は“梯子温泉(?)”の掃除と湯浴みを楽しみたいものだ。1回50バーツ薬草サウナと無料露天温泉が楽しめる、チェンマイ田舎庵暮らしにバンザイ!

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posted by 新明天庵 at 14:00| Comment(0) | 北タイ温泉探検隊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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