2019年09月24日

チェンライ県・田園源泉池の野天温泉が開発オープン(B)

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 ”サームシー温泉オープン記念看板”まだ新しい!

久しぶりの長距離単独バイクツーリング。昼飯はウィアンパパオの町の人気クエッティアオ店で、カオラオ(麺抜き具入りスープ)とライスを注文。この店の主人は日本の出稼ぎ体験で、まあまあの日本語を話す親日家。だが、店が繁盛していて、自分は左団扇のようで、店にはほとんど不在。・・・

 確かにカオラオの豚の具もスープも大盛りなのだが、60バーツ(約210円)とは、他店に比較するとちょっと高い。小鉢サイズのライスが10バーツ(35円)は普通であるが、2品で合計70バーツはちょっと高いように思う。でも、この店のメニューに外れはなくて、どれも安定した美味しさなので良しとしましょうかね。

 雨季の終わりを告げるような澄んだ空気の好天の中、探検先の温泉にひたすらバイクを走らせる。向かう場所は先のブログ記事(ココをクリック)の中で、グーグルマップ地図を紹介済みなので、後戻りすることなく向かうことができた。

スマホのグーグルマップさえある程度使いこなすことができたら、知らない目的地に辿り着くのも難なくできるようになった。温泉探検には新兵器として便利なのだが、残念ながら探検すべき秘湯が残り少なくなってきている。

 バイクではスマホの地図を見ながらの運転は無理(スマホ取り付け器具があれば可能だが)。地図を頭の中に入れながらバイクを走らせる。でも、3回ほど道路脇の店の人に温泉を尋ねたが、やはり、昔ながらに(?)村人にちょこっと尋ねるのが一番だ。

 というのも、「警察の検問所があってそこを左折して・・・云々」と村人ならではのわかりやすさで教えてくれるからだ。そして、タイの人は誰もが本当に親切に教えてくれる。

 “道を尋ねる”という、こんなことは当たり前なのだが、日本ではすでにできにくくなってきている。つまり、カーナビやスマホのナビでいとも簡単に目的地に行ける。つまり、今どき、車やバイクを停めて、近くの人に道を尋ねる光景などなくなってしまった。

 ナビがなくて、昔のように車を停めて道を尋ねようものなら、「今どき。ナビも持ってないのか?」と言わんばかりの“嫌な顔をされる”。それが現在のハイテク日本の日本人なのである。

 沿道の食堂や雑貨屋など3人に尋ねて、目的の温泉には間違えることなく辿り着けた。まず、109号の幹線道路から温泉のある集落に左折するのだが、その村の入り口にも、集落の中にも、あって欲しい温泉案内板は一切ない。

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 クリック2回して拡大

 ただし、温泉のある集落に入ると、集落観光地図看板が何枚も通り横に立てられている(上記写真)。バイクを停めてじっくり眺めると、ちゃんと看板地図の中に温泉も記されている。これならば、もう少し先の田んぼの中に温泉があると確信できた。

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 案内地図の番号の観光スポットの説明

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 9番が”サームシー温泉”

 真新しい集落観光地図看板からは、この集落は新しくOTOP(一村一品運動)村として観光開発を始めたことがわかる。その観光開発の一環として、田んぼの中に放置されていた温泉の源泉池を、温泉地として開発したことがわかる。

 バイクを進めて集落を外れると、片側には稲の緑が広がる見事な田園地帯。道から数百メートル先の緑の田んぼの中に、地元新聞ニュースで見ていた温泉地の建物らしきものがぽつんとあるではないか。

 田んぼの中の農道をバイクで進む。バイクを停めて、誰もいない静かな新温泉場を散策する。まずは、源泉池の前に立てられた真新しい温泉看板を眺める(最上記写真)。

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 2つの湯船とトイレを備えた温泉施設棟

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 できたばかりの四角い階段湯船

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 できたばかりの円形階段湯船

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 湯船の丸窓より外を眺める 

 それから、ここに立てられた湯船部屋の建物を見に行く。個室みたいに部屋になった湯船でなく、外から自由に出入りできる半分露天風呂湯船が2つある。出来立てなので奇麗であるが、湯船横の給湯蛇口をひねってもまったく湯は出ない。

 故障というより、まだ給湯配管が未完成で温泉湯は1滴も出ない。それどころか、湯船横の男女のトイレも未完成との張り紙でドアーはロックされている。つまり、湯船やトイレは出来たものの水道管が連結されていないということらしい。

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 これだけの規模の新規開発費がわずか5万バーツ弱とは信じられない!

 これでは、せっかく半分露天の新湯船2つも、トイレもまったく使えないではないか。そして、今後も追加予算が出るまでは、この温泉場は放置同然で荒れていくのは火を見るより明らか。

 これまで多くの温泉探検をしてきているので、ここの温泉場のように管理人なしの無料という中途半端な開発をすると、1からも経過せずに荒れて汚れてしまう。

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 周囲のコンクリート壁も新しい新開発温泉池

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 新しくした温泉池だが深くて底が見えない

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 底を浚渫した新しい温泉池

 それにしても周囲をコンクリートで囲んだ源泉池は、大きく立派な露天風呂だこと。でも、底は田んぼの泥と粘土で、底の見えない湯船池に足を入れるだけでも躊躇してしまう。池の温泉湯の温度は、一応40℃以上はあるのだが、やはり手を浸けてみると温度が足りないことがわかる。

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 一応池のお湯は40.8℃あります

 底が見えない泥沼底の温泉池では、半パンに着替えて池の中に入るのも不安。残念ながら、日本人として初めての入浴は次の機会にすことにした。

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 東屋から眺める温泉池

 しばらくして、乗用車が1台やってきて、おばさん2人が池の前の竹製の東屋に休息。ここは瑞々しい緑生える田園地帯の真っ只中で、こんな広々とした中にぽつんとある東屋で、しばし休息してくつろぐなど贅沢であろう。
 
 温泉場の写真をあれこれ撮っていると、東屋にいるおばさんの1人が、私に向かっていきなり「社長さんですか?」と日本語で語りかけてくるではないか。私の姿だけで日本人とわかるのはさすがである。

でも、日本人を社長さん呼ばわりするのは、バンコクのパッポン通りじゃあるまいし、日本人を小馬鹿にしたような呼びかけで耳障りである。

 それで、写真を撮るなど温泉探検が先なので、幾度も呼び掛けてくる「社長さん」を無視することに。撮影も終わって、こちらから話しかけると、おばさんはこの近くの出身で、バンコクで以前日本レストランに勤めていた。その時に少し日本語を覚えて、今日は里帰りでこの新しい温泉に立ち寄ったとのこと。

 この田んぼの中の温泉池であるが、遠くからでもこの場所がわかるようにタイの国旗などを温泉場の周りに立てている。すると、温泉池から先の小道沿いにも何本かの旗が立っており、その先に何があるのかを探検。

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 足湯が座ってできるようになっている

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 「社長」と私を呼んだおばさんも足湯がお気に入り

 すると、同じような大きさの源泉池(上記写真)があるではないか。ただし、昔のままの池で、足湯ができるように竹桟橋椅子があつらえてある。池の中に手を入れて湯温を確かめると、開発した池よりは少し温度が高いようで、タイの人の足湯温度としては最適のようだ。

 なるほど、この一面田んぼのど真ん中には離れた場所からは見えない源泉池が、少し離れて2つあり、今回はその1つだけを湯船(たぶん)として池の底を浚渫して、池の周囲にコンクリート壁を作って整備したのであろう。

 温泉場では、源泉池からの熱めの温泉湯をいくつかの湯船や湯船部屋に引いて利用するのが普通。でも、ここのように40℃ちょっとの源泉が田んぼの中の泥沼池の底から染み出ている場合には、泥沼池そのものを露天湯船にするほかないのかもしれない。

 せっかく半分オープンエアーの露天湯船2つを作ったものの、離れた池から給湯するのでは、ぬるま湯になって使い物にならないような気がする。まあ、タイの人はぬるま湯のほうが適しているのだが、そのぬるま湯がちょろちょろとしかでないとなると、やはり使用に耐えないであろう。

 温泉探検ばかりでなく、温泉場の開発や修理修繕まで行う温泉探検隊。この温泉場の施設では、使われずに荒れるだけになるのでは?と、大いに心配である。

 そこで、ヌルヌル粘土泥の源泉池を湯船とするのは無理なので、池の周りのコンクリート壁を高くして、湯を多く地面より50センチ程高く貯めるようにする。そうして、池の壁から排水パイプで出てくる湯を、池のすぐ横の第1土管湯船に貯める。その第1土管湯船の横に第2土管湯船を置いて、2つの土管を塩ビパイプで結んで湯が、第2土管に流れ下るようにする。

 つまり、チェンダオの土管温泉をモデルに、ここも土管温泉にするのである。そうすれば、湯温はそんなに高くはなく、入浴人数も限られるのだが、奇麗な湯の土管湯船に浸かることができるであろう。

 北タイ温泉探検隊の長い活動で培った温泉場開発ノウハウを、ここの新開発温泉場にも是非とも活用させたい。今後、集落の温泉開発担当者にあって、このアイデアを相談したいと考えている。大きなお世話で、軽く一蹴されても、それでもともとと覚悟している。

 地球という大地の無償の恵みである温泉。それを住民の憩いの場や健康に役立てないと、それこそ温泉の神様のバチがあたるのではなかろうか。

 ところでこの温泉は“サーム・シー温泉”。つまり“3色温泉”になるのだが、どこから3色と名付けられているのか。温泉場に村人がいないので、尋ねることもできず、謎のまま残った。ま、あ、タイの3色の国旗がたくさんたなびいていたので、“3色温泉”となった。本当のところを確かめるまでは、そのようにしておきましょう。{続く}

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posted by 新明天庵 at 10:00| Comment(0) | 北タイ温泉探検隊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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