2019年07月16日

2019年7月の日野山登山と花はす杣山温泉(3)

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 山頂の三角点795m

 <こんな曇天に日野山に登ってくる若者がいるなんて?

 登山途中では緑の山々の底を、足元の道を見ながら歩いていたので、空はほとんど望めなかった。頂上に着いたら、雲は浮かぶものの陽射しが降り注ぐ好天。天気予報に反して、天気は回復傾向。
もちろん、頂上には私1人だけ。なにせ月曜で、曇りがちの涼しい天気で、午後からはところによって雨という梅雨真っ最中の不安定な空模様なのだから。・・・

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 板に遠景の山々の絵と名前があるのだが消えて判別不可!
 どなたか、福井方面も含めて遠景山々看板を立ててください!

 こんな天気で、頂上からの素晴らしい眺望も期待できそうもない。それなのに、あえてこの日に日野山に登ってくるのは、福井県広(ひろし)と言えども、変人気味の(?)私だけに違いない。と言いたいのだが、実は登り始めて4合目のところで、降りてくる山ガールに遭遇。戸惑い気味に「こんにちは!」の挨拶をお互いにかわし、彼女は入れ違うようにすーっと通り過ぎてしまった。

 こんな曇りがちの日にたった1人で日野山登山なんて、よほど山登りが好きな若い女の子でなにか事情があったのであろう。多分、午後からの雨を避けるために、朝早く登ったのであろう。

 でも、数分でも立ち話をしたかったのに残念。(そりゃ、相手は変な姿の老人に驚いて、足早に逃げたくなるだろうが)。そこまで山登りが好きならば、タイのチェンマイまで来て、「タイで最も美しい山・チェンダオ山」に、1度だけでいいので是非とも登って欲しいと伝えたかったからである。

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 頂上付近を散策し、795m三角点も見つけた。昼食場所として、出入り禁止の神社の石段に腰を下ろす。スーパーマーケットで昨晩に買い置きしていた、おにぎりやお弁当を広げて頂く。いうまでもないのだが、登山で頂上にたどり着いての昼食は、本当に何を食べても美味しい。小さな神社がある頂上だが、周囲の木々が邪魔をして頂上からの眺めが少ししか楽しめない。少し眺められるところでも、あいにくと空気がもやっていて、下界や遠くがぼやけてしか見えない。

 まあ、1人だけだし、気ままにお昼を食べよう。食べ始めると、下へ降りる階段から、登山ベテランという姿の若者が這い上がってきて「こんにちは!」。いきなりなのでびっくりしたが、挨拶代わりの言葉を交わしているうちに、お互い気を遣わなくてもよい普通の登山者と分かったような雰囲気になった。

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 運動ジャージにこのサンダル姿では登山者に失礼ですよ!

 でも「こんにちわ!」の挨拶の後に、私の運動ジャージズボンにTシャツ、それに流行りの軽いウレタン(?)サンダル靴という“ふざけた登山姿を見るなり、悪気もなく言うではないか。「やっぱりいましたか? 途中で降りてくる女の人に”ウレタン靴で登っている男の人に会いました“と言われましたので・・・」と。
 
 そうなんです。マラソンに使う運動靴を履いて登りたいのだが、雨が降ったら靴が濡れて汚れてしまう。そこで、仕方なくウレタン靴にした。軽くて案外登りやすいかもしれないと期待したが、その通りであったのだが、ぬかるんでびちょびちょの登山道部分では、靴下を濡らすまいと難儀。また、降りるときの下り道では、足のつま先の指が靴先にぶつかり、無理がかかって痛みが出て、これまた難儀した。

 足首をほぼ直角に固定する厚手で頑丈なトレッキングシューズが、登山には必要だとはわかっているつもり。だが、ダブルストック、登山用ザック、登山用ズボン、長そでシャツなど、なんにも買いそろえていない私なので、トレッキングシューズだけ揃えるなんてことは、今のところは全く考えていない。だいたい、タイと日本を合わせても、年に数回程度しか山に登っていない私である。(登山回数と登山装備は関係ないでしょう!)

 背中にザックを担ぎ本格的な登山装備で颯爽と登ってきた若い彼は、頂上からもその付近が眺められる地元朝日町出身。黒いTシャツには越前五山と大きく記されている。やはり根っからの山好きみたいだ。「すんまへん?越前五山ってどこの山をいうんやろかの?」と、訛った変な言葉で尋ねる。

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 左は村国山、北陸自動車道が目立ちます!

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 白山と日野山が入っていたのは確かであるが、他には越知山、文珠山などだったような気がする。Tシャツの背中には、その五山のイラストが描かれていたのだが、「この五山ですが僕が勝手に決めたものですから・・・」と軽く笑う。

 彼は「僕は下の方で昼を食べます!」と、私の前を去って階段を下りて消えた。私が食べ終えて、彼の姿を探したら、頂上から少し下がって離れた小さな広場の倉庫のような小屋の軒下にいた。そこは、福井方面の眺望が綺麗に広がる素晴らしい場所。こんな眺めのいい場所ができているなんて、初めて知った。

 彼は軒下の縁台に半分腰かけて、登山用携帯ガスコンロを燃やし、お湯を沸かしたり、昼食を自炊している。本格的な登山の自炊昼食。フライパンでハンバーグを焼いたり、目玉焼きまで作るのには唖然とした。頂上付近で周囲の下界の景色や遠くの山並みを眺めながら、豪華な昼飯を自炊して頂くなど、これぞ登山の醍醐味だ。

 優しい彼は、「一緒に食べませんか?」と誘いの声を掛けてくれたのだが、こんな登山家を馬鹿にしたような出で立ちの私に声を掛けてくれただけで嬉しかった。日本にも彼のような若者がいるとは、心がほんわかしてきた。

 重い荷物を背負ってでも、本当に登山を楽しもうとする彼が羨ましい。だが、歳を重ねてしまった私は、背中にTバッグ1個だけの身軽な登山スタイルしか出来ないし、それで納得。それよりも、これからも、日本やタイで初めての山を1つでも多く登りたいものである。願わくば、山好きで気の合う仲間と一緒に。

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 一足先に下山した彼。それからしばらくして下山を始めた私。わかってはいたのだが、下りの坂道は、竹棒ストックをうまく使って慎重にゆっくり降りなければならなかった。歳をとると、マラソンでも登山でも下り坂の方が、足や膝が辛くて疲れるのである。今回の思いつき日野山登山も、“登れるうちに登っておこう”とい思いがあった。

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 登山道にお地蔵様があるのは日本の山だけ!
 手を合わせるだけでも心が休まりますよね!

 急な下り坂などはカニのように“横歩き降り”するなど、両足のつま先がかなり痛くて困った。だが、登山口の日野神社に無事に到着。下半身の整理体操を自転車のペダルを漕ぎながらやりつつ家路につく。ふと後ろの日野山を振り返ると、やはり795mはちょっと高い山だったと思ってしまった。

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posted by 新明天庵 at 06:00| Comment(0) | 日本からタイ・チェンマイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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