2019年07月14日

2019年7月の日野山登山と花はす杣山温泉(1)

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松尾芭蕉も詠んだ日野山に久しぶりに登ってみるべか?

 奥の細道の旅も終わりに近づき、越前福井の地から今庄に向かう途中、薄雲のかかった“ひなが嶽(日野山)”を眺めながら、明日の十五夜の月見の雨を気遣って詠んだ。

 『明日の月 雨占なはん ひなが嶽』(芭蕉)

 その立派な句碑が、北陸自動車道の南条下りサービスエリアに(上記写真)。うーん・・・芭蕉だけに場所が悪かったのか(?)どう贔屓目に見ても芭蕉とは思えない駄句。と、徘徊(俳諧でないのが悔しい)老人の私は自信をもって断言。・・・

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 これまでにない7月という“ラッキー7の月”の故郷への一時帰国。7月上旬はまだ梅雨の最中で、曇ったり晴れたり一時雨の不安定な天気の毎日。午後からの一時雨を恐れていたのでは、自転車での徘徊(ポタリングなんて言葉は嫌いだ)は、いつまでもできそうにもない。

 そうだ薄手の簡易レインコートをバッグに入れて外出すれば、一時雨でもなんとかしのげそうだ。なんとか早めに日野山登山を・・・と焦ったら、それに気づいた。なんとかせねばと思い詰めると、何とかなる術が出てくるみたい。ということで、7月8日の月曜の曇りがちな朝に、ママチャリで家から6キロほど先の下平吹町の日野山登山口に、一面青田の中の農道コースをギーコラギーコラ。

 もちろん、これから登る“越前の富士山”との別名があるほど、裾広がりの円錐形の綺麗な山容の日野山を眼前に眺めながら。「795mとなるとちょっと高かな?でも、今登っておかないと、この先・・・そう、いつに登れるかわからないもんなー!」

 日野山はいうなれば“私の裏庭にある山”。小学校の遠足に登って以来、中学、高校、大学時代の帰省時、一時帰国時と、6度以上は登っているだろう。でも、登山時の光景などは不思議と忘却の彼方で、まったく覚えていない。数年前に、チェンマイから一緒に一時帰国したタイ人の連れ合いと娘と家族3人で登った時のことは、割と覚えているのだが。

 考えれば不思議。そんなに多くはないのだが、山歩きが好きな私なので、それなりに県内や関西の山々に登った。登った山々の名前ぐらいはずっと残っているのだが、行き帰りの光景や出来事などはすっかり忘却の彼方。(物忘れが早い私だけであろうか?)

 そうだ、今年は、南条の緑の田園盆地を斜めに引き裂くように、北陸新幹線の橋梁工事が着々と行われている。重機の数々が田園地帯に置かれて、山里の長閑な風景を台無しにしている。3年後には開通するようだが、ジョギング練習や自転車で工事現場のすぐ横を通ると、思わずつぶやいてため息が。「膨大な税金を費やして、どうしても必要としない新幹線を建設するなんて・・・相変わらず“土建屋政治”の日本だわ!」

 さて、「そりゃ、月曜日の朝で、なおかつ、曇りで午後からところによっては雨の天気予報で・・・日野山に登るのは、おバカさんの私だけであろう」。案の定、日野山登山者の駐車場には、わずか軽自動車1台しか置いてないからである。

 「でも、1台駐車しているとは、私以上のおバカさんがこんな曇り空の日野山に登っているのかな?」と、首を傾げながら駐車場の横を自転車で通過。集落の日野神社参道の坂道を「なんとか神社前までペダルを漕いで登りきるぞ!」と気合を入れる。3段変速のみのママチャリは・・・若いママ用で老人にはきついわ。

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日野神社鳥居とママチャリ

 数百メートルの坂道の最後は、老人パワーも切れて、気力だけで到達。きつかった。あまりのきつさに、今日はこれで下山したくなったくらいである。

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 自転車を倉庫のような建物の軒下に置き、やはり登山の安全祈願ということで、まずは日野神社本殿にお参り。長いチェンマイ田舎暮らしなので、タイの寺にお参りする作法は会得。だが、日本の神社へのお参り作法を忘れてしまっていた。だが、福井県神社庁からの“神拝作法”がちゃんと本殿に貼られているではないか。(上記写真)

 拝んで手を打つのは覚えていたのだが、正確にはわからなかったのだが、これで納得。「二拝二拍手一拝」。それに初めて知った唱詞(となえことば)。「祓(はら)い給え、清め給え、守り給え、幸(さきは)へ給え」だって、しっかり覚えなくちゃ。その時々の願い事を祈るなんて邪道みたい(?)。

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 チェンマイでの登山にはこんな清水は飲めない

 そうか“清め給へ”とあるからには、神社の水で顔と手を洗い、ステンレス製柄杓で水を飲む。これで、登山前の準備完了。「ありゃ? これは・・・なんじゃ?」と、灯篭台の上に置かれている石製の2つの大きな砲弾みたいなもの。見えにくくなっている刻まれた文字を近寄って眺める。

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 日露戦争の戦利品の砲弾レプリカ?

 その言を解読すると、「先の日露戦争の戦利品である2個の砲弾を神社に奉納。だが、昭和17年3月に、大東亜戦争で金属類特別供出。その供出砲弾のレプリカを改めて奉納」ということらしい。神輿殿には神輿も飾ってあるなど、苔むした日野神社は、好奇心旺盛な登山者にあれこれと勉強させてくれます。

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 さて、家から持ってきた細竹のストック片手に、登山口ゲート前に立つ。誰も全部は読まないだろうと思われる各種注意看板の多さ。熊とイノシシとスズメバチの3つに注意してくださいとさ。注意しても襲われるときは襲われるのだから、その3つが出ても驚かないように・・・ということだろう。

 比較しても仕方ないのだが、チェンマイでの人気の山の登山は国立公園内の山なので、各種注意看板がある。記されている注意項目の中で、日本人には「マジですか?」と突っ込みたくなるのもある。「拳銃などの銃器の持ち込み厳禁」とか、「一切のアルコール類の持ち込み厳禁」などだ。“コブラなどの各種毒蛇に注意!”なんて、注意しても仕方ないこと(?)は記していない。

 「開けたら必ず閉めてカギをして下さい」とある登山口防護扉を突破。いよいよ頂上目指してノンストップ登山開始。神社から頂上まで3.2キロと記してある。「あのね、2日前に11キロマラソン完走したんよ。走るのでなくて歩いて3.2キロなんて軽い軽い!」と、大声で自慢したいのだが、周囲には誰もいないのでやめた。{続く}

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posted by 新明天庵 at 05:00| Comment(0) | 日本からタイ・チェンマイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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