2019年07月05日

チェンマイの病院より日本の病院ですよね!(2)

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 長い待ち時間なので自動血圧計に3回腕を入れる
 「血圧なんてコロコロ変わるのですね?」

 1時間半ぐらいでやっと診察室に呼ばれた。内科の先生は「どうされましたか?」と尋ねてくるので、ここに来た事情を、町からもらった健康診断結果表と別の手紙を見せて説明。これは当たり前で言う必要などないのだが、驚くなかれ、チェンマイの病院の場合には、医師と話ができないのですよ。・・・

 そりゃ、タイ人医師なので、タイ語で説明されてもひと言もわからない。それではどうするのか。私のようにタイ人の連れ合いを必ず連れていくか、病院にいる日本人の通訳を同席させるしかない。タイ人連れ合いや日本人通訳を間に入れて医師とのやりとり。せいぜい、半分も、否、1割も相互意思疎通ができていないのが現実。それに比較したら、通訳など必要なく自由に医師と話せる“日本の病院”は涙が出るほど有り難い。

 武生でも林病院の他にも中村病院や笠原病院のような大病院があるのだが、私は膝に水が溜まった時と、肺がんの疑いでもこの病院で世話になったので、この病院に世話になることにしている。というのも、私の過去の診療や治療データがコンピュータのデータベースに保管されているからだ。

 初めての内科の先生の机の横に座ったのだが、コンピュータのモニター画面には、先だって昨年の10月の私の肺のCTスキャンの写真が、すでに出ているではないか。医者に、「今回はその肺についての相談ではないのです」と、まず断らなければならなかった。

 「これは胃カメラで確かめないと何とも言えません。朝ごはんなど食べていませんか? そう、何も食べていませんか? それなら、胃カメラが空いていたら、今から胃カメラ入れて撮影しましょう!」と、話はトントン拍子に進んだ。医師の診察が先で、その後に胃カメラの予約になると、2日間はかかると覚悟していたので、本当に運が良かった。

 バリュウムを飲んでの胃のX線検査での胃の底の部分の内壁の突起物疑い。その不安解消には胃カメラしかない。でも、過去数回胃カメラを飲んだことがあって、太い管を飲み込んで胃に入れるときの嘔吐するような苦しさがトラウマになっている私。やりたくないのだが、やらなければならない。

 最近は喉ではなく鼻から出し入れする細い管もあるとは聞いていたが、この病院では昔のままの黒く太い管であった。5分ほどの苦しさに耐えて、管が口から出た時には生き返ったような嬉しさ。医師は、「胃壁の一部にちょっと軽い炎症みないなのが見つかっただけで、他に異常は全く見られませんでした」と言ってくれて、ほっと安堵した。

 診察してくれた医師に再度診察室に呼ばれて、胃カメラのカラー映像を見せてもらう。「一部、胃の壁が薄くなっている箇所が見られますが、それは年のせいなので炎症ではありません。十二指腸も含めて胃の壁には何ら異常はありません」と、担当内科医に太鼓判を押される。

 「異常ないので薬もありません」とも言われて、先ほどまでの一抹の不安も雲散霧消して元気が出てきた。それにしても、胃の異常の診断結果から8ケ月後経過しているとはいえ、何も異常がなかったとは飛び上がるくらい嬉しかった。でも少しして、「胃のエックス線写真での異常など・・・あまり信用できんな!」と、腹立たしくもなってきた。

 「あーそーだったのか!」と、昨年の集団検診で受付の順番を1列に座って待っていた時のこと。顔に見覚えのある、実家の数軒隣の同級生のお兄さんが、列の私の1つ前に座っていた。久しぶりも含めて、あれこれ雑談。

 その時に、「この健康診断で胃のx線検査だが、引っかかったら胃カメラ検査にいかなあかんのや。俺なんか、引っかかってもいいように、最初から、個別の胃の内視鏡検査を申し込んでいるんや。それだと、勝手に病院行っての胃カメラ検査が普通の半額で、病院でやってもらえるんや」と語ってくれていた。

 なるほど、今回の胃カメラ検査は健康保険の3割負担支払いで4910円だった。集団健康診断の受付で胃カメラ検査の料金は2千円ぽっきり。

 こんなことなら来る7月15日の今年度の集団検診で、個別に指定病院に出かけての胃カメラ検査代2千円を払えばよかった。というものの、すでに勝手に胃カメラ検査に行ってしまったので“後の祭り”になってしまった。

 集団検診や健康診断の受診については、「自覚症状もないのに何か異常が見つかって、精密検査を受けさせられて、医者や病院の金儲けのレールに乗せられてしまう。ので、健康診断などは受けてはいけません。」と、極端な警告する“まっとうな(?)医師”もいるようだ。

 私の考えは、健康診断や集団検診を1年に1度くらいは受ける。要は、自覚症状のない疾病の細かい各種データが欲しいからだ。そのデータで食事療法や運動療法の参考にしたいからだ。高血圧や糖尿病、早期がんの疑いなどの診断が出ても、医者の言うなりにならずに、セカンドオピニオンを求めたり、自分なりに慎重に判断したいと考えている。

 そして、最も基本にしているのは、いわゆる成人病(別名贅沢病)やガンになりにくいように、日頃の食事コントロールとカロリー消化の運動に精を出している。つまり健康年齢の維持努力をしている。

 お陰様で、今のところは毎日のように飲まなければならない治療薬はなしで、特別な食事制限もなし。それに、ちょっと身体にきついのだが、チェンマイ田舎暮らしの中で、マラソン練習やソフトボール、水泳などの運動も楽しんでいる。

 まあ、そんな努力をしていても、ガンになるときにはガンになったり、予期せぬ交通事故などで介護の身の上になったりするのであろう。でも、そうなった時に、「ここまで健康年齢を頑張ってきたのだから・・・」と納得できる自分でありたいものです。

 健康年齢を維持して、老後の余生を長生きして暮らす。これは老後の人生の良き目標。でも、福井の故郷のお寺で住職をやっている同級生の含蓄のある言葉もある。それは「人間・・・おかしなもんで、長生きすれば“幸せ”・・・とは限りませんよ!老後自分のためだけに生きていても・・・どうなんですかね? 少しでもいいから、人様のため社会のために役に立つことをしながら老後を送ってほしいですね!」と。

 そんなことまで深く考えさせられた、日本の病院での胃の精密検査の1日でした。チェンマイの病院だったら、言葉が通じない不安と心配ばかりで、ここまで深く考える余裕は出てこないであろう。やはり、「チェンマイの病院より日本の病院ですよね!」

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posted by 新明天庵 at 05:00| Comment(2) | 日本からタイ・チェンマイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
検査結果オーライで良かったですね。これだけの検査とチェンマイでは幾らかかるかな? タイの民間病院では血液検査だけでも2千Bくらいは掛かります。日本の医療保険の一時利用者は土下座して感謝すべきでしょうね。在日外国人が親族を一時呼び寄せて日本の保険を利用する問題と同じですからね。
Posted by 菅 久雄 at 2019年07月07日 10:33
チェンマイより日本の病院、まったく同感です。
チェンマイでは値段だけが暴騰して内容が付いてきてません。
良い医者がいるにはいますが、出会えるどうかは運によります。
ガイジンには情報がありませんので、ほぼハズレに当たり(笑)
また総合病院では通訳から良い医者を紹介してもらえるかどうかに掛かってますが、そこで通訳が伏魔殿化、または老害化しちゃう現象が発生するのかもですね?
何を話しているのかわからなくて、説明能力が足りないのか、単に日本語に不自由なのか、リピーター泣かせな通訳が多すぎます
Posted by なんだかな〜 at 2019年07月07日 12:01
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