2019年03月26日

タイ下院総選挙後の政争の行方が心配です!

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 下院小選挙区確定の党別350議席

 3月24日に下院総選挙の投票終了。25日には開票率94%の暫定得票をもとに、タイのTV各局が各党別の議席獲得数を予想している。だが、中央選挙管理委員会は「5月9日ごろまでに当選者を確定」し、5月中に国会を開会、首相指名選挙を行い、6月中に組閣となる見通しとのこと。以下に関連記事。・・・


  <タイ下院選 軍政派政党が得票数1位
 タイのテレビ報道によると、24日投票のタイ議会下院(定数500)選挙の各党の得票数(開票率94%)は、プラユット首相(元陸軍司令官)の続投を目指す軍事政権派・反タクシン元首相派の新党、パランプラチャーラット党が794万票で1位になった。
2位はタクシン派のプアタイ党で742万票、3位は反軍政の新党、新未来党で587万票、4位は反タクシン派の民主党で370万票、5位は旗幟を鮮明にしていないプームジャイタイ党で351万票だった。
 一方、タイ選挙委員会の25日の発表によると、下院選の小選挙区(350議席)の暫定的な獲得議席数は、プアタイ党137、パランプラチャーラット党97、プームジャイタイ党39、民主党33、新未来党30だった。
 比例代表(150議席)の暫定獲得議席数は25日時点で発表されていないが、今回の下院選から導入された制度で、各党の得票数が比例代表の議席に反映されるため、プアタイ党は比例代表で議席が得られず、パランプラチャーラット党が議席数の差を詰める見通し。比例代表の議席を足すと、新未来党は80議席以上、民主党、プームジャイタイ党は50議席台になるもようだ。
 選挙結果を受け、パランプラチャーラット党とプアタイ党はそれぞれ政権樹立に向けた連立工作に動き始めた。
 パランプラチャーラット党はプームジャイタイ党、民主党などを取り込み、過半数を目指す。軍政が作成、施行した新憲法の規定で、軍政が議員を事実上選任する議会上院(定数250)が議会下院とともに首相指名選挙で投票するため、パランプラチャーラット党は有利な立場にある。
民主党のアピシット党首はプラユット首相の続投を支持しないと表明していたが、自党の大敗を受け、党首を辞任するため、民主党が同じ反タクシン派陣営のパランプラチャーラット党と連立を組む障害はなくなる。民主党幹部のコーン元財務相は25日、民主党がプアタイ陣営に加わる可能性を「不可能」と断言した。
 プームジャイタイ党はパランプラチャーラット陣営とプアタイ陣営の間でキャスティングボートを握ったとみられる。プームジャイタイ党は2008年にタクシン派政党パランプラチャーチョン党が憲法裁判所により解党された際に同党から離脱した地方有力政治家らが結党した。  2008―2011年の反タクシン派アピシット連立政権に参加し、2011年の下院選では500議席中34議席を獲得し第3党だった。タイ・ゼネコン(総合建設会社)大手シノタイ・エンジニアリング・アンド・コンストラクションの創業者オーナー一族であるアヌティン氏が党首を務め、背後には東北部ブリラム県に強い影響力を持つベテラン政治家のネーウィン氏が控える。
 プアタイ党は新未来党など民主化勢力の政党を結集し、過半数を目指す。プームジャイタイ党が加われば過半数に届くが、軍政が上院を抑えているため、首相指名選挙での勝ち目は薄いとみられる。
今後の日程は、選挙委員会が5月9日ごろまでに当選者を確定し、5月中に国会を開会、首相指名選挙を行い、6月中に組閣となる見通しだ。{《newsclip》2019年3月26日(火) 03時20分(タイ時間)配信を転載}


  <タイ下院選 赤vs黄、対立の構図変わらず
 タイのプラユット軍事政権は今月24日、2011年来初めての議会下院選挙を実施した。民主化を求める国内外の圧力に屈したかたちだが、事前の予想に反し、プラユット首相の続投を目指す軍政派の新党、パランプラチャーラット党が得票数で1位となり、衝撃が走った。  各党の暫定得票数(開票率94%)は多い方から順に、パランプラチャーラット党794万票、軍政と対立するタクシン元首相派のプアタイ党742万票、反軍政の新党、新未来党587万票、反タクシン派の民主党370万票、旗幟を鮮明にしていないプームジャイタイ党351万票だった。タクシン派は2001年以来初めて、下院選で得票数1位を逃した。
 ただ、東北部と北部の住民、バンコクの中低所得者層を中心とするタクシン元首相支持者と民主化勢力を合わせた「赤派」(プアタイ党、新未来党)、貧困層や東北住民などの政治参加を拒む保守勢力「黄派」(パランプラチャーラット党、民主党)という色分けで得票数をみると、実は大きな変化は起きていないようだ。
 2001年以降の下院選はタクシン派政党と民主党という2大政党の対決が続いた。2006年のクーデターでタクシン政権を打倒した軍政が民政移管のため実施した2007年の下院選はタクシン派政党の得票数1234万票に対し民主党1215万票と僅差になった。タクシン派デモ隊によるバンコク都心部の長期占拠、治安部隊による強制鎮圧という重大事件の1年後に行われた2011年の下院選はプアタイ党1575万票、民主党1144万票だった。
 今回の下院選は、プアタイ党と新未来党で計1329万票、パランプラチャーラット党と民主党で計1164万票で、同じ陣営のプアタイ党から新未来党に、民主党からパランプラチャーラット党に票が流れたと考えると、説明がつきそうだ。
 パランプラチャーラット党は権威主義的な政治体制による政治社会の安定、新未来党は軍の改革とクーデターの再発防止、民主的な憲法の制定など、それぞれ「黄派」、「赤派」の主張を民主党、プアタイ党より先鋭化させている。両党が支持を集めたことで、両派の対立はこれまで以上に深まる恐れがある。(…以後割愛){《newsclip》2019年3月26日(火) 03時21分(タイ時間)配信を転載}


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posted by 新明天庵 at 05:00| Comment(0) | タイの気になる政治や経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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