2018年09月16日

チェンマイ田舎庵の隣り地区の知り合いの日本老人の葬式・その2

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 ブルドーザーで切り開いた林が臨時焼き場に!

 <野辺の送りの先の火葬場は焼き場も何もない!
 北タイのランナー伝統葬式では、パサートソップ(ปราสาทศพ)と呼ばれる細長い寺をかたどったような飾り山車に棺桶を安置する。・・・
 (その1はココを参照)
 
 それを火葬当日に、遺族や参列者が長いロープで引っ張って火葬場まで行列行進。まさしく葬列を組んでの野辺の送り。もっとも、最近では、飾り山車をピックアップトラックなどで牽引して、火葬場まで向かうことも多くなってきている。

 Mさんの火葬の場合は。昔ながらの遺族や参列者がロープを引っ張っての野辺の送り。葬式に一緒になったNさんは、リス族の女性と結婚したので、リス族の埋葬葬儀との大きな違いに驚いているようだった。

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 小雨の焼き場広場にようやく到着

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 日本居る僧侶から無料で戒名をもらう

 小雨降りしきる中を、火葬場に先に向かう自動車の後を追いかけて、火葬場に到着。だが、そこは道から横に入って何にもない林の中の広場ではないか。それも、この日の火葬のために、林にブルドーザーを入れて無理やり整地したようだ。

 こんな焼き場施設が何にもない火葬場というか、急場しのぎでブルドーザーで整地した林の中が火葬場など、初めて見にする光景。

 一応、整地した広場の横手には、燃やすために切った丸太やゴムタイヤが無造作に置いてあるのだが、降る雨ですっかり濡れている。これで、火葬がうまく終えられるのか、他人事ながら心配になってきたほどである。

 近くの寺から林の中の小道を通って、なんと20人以上の僧侶が席に着いたではないか。こんな多くの僧侶が集まった火葬場も、私には初めてである。聞くところによると、家に近いその寺に、かなりの額のタンブンをしたとのことで、そのこともあって、多くの僧侶が火葬場にやってきたのかもしれない。

 雨の中で足場の悪い村の道ということもあって、野辺の送りの葬列がなかなかこない。屋根だけある吹きさらしの小屋で待機中の多くの僧侶も、暇を持て余しているようだ。そして、中の数人の僧侶が、プカプカとタバコを吸い出した。

 酒の飲み過ぎとタバコの吸い過ぎで命を縮めて亡くなったMさん。お釈迦さんが定めた戒律に禁煙はないらしく、タバコをスパスパ吸う僧侶も構わないのだが、火葬場でスパスパ吸うのはいかがなものであろうか?

 まあ、最近では普通になった僧侶の人前でのスマホ使用。この火葬場では、さすがに僧侶の誰一人としてスマホをいじくっていなかった。まあ、これはここに集まった僧侶達を褒めてあげたい(?)。

 火葬場での火葬までの手順だが、雨が降っていることもあったのか、僧侶たちの最後のお経が省略されての進行。心配した火葬だが、地面の上に敷いた丸太の上に山車を乗せ、いったん棺桶を外に出して、山車の底の部分に丸太やゴムタイヤを詰める。

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 僧侶が棺に最後のお経をあげる

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 山車に飛び込むロケット花火に点火の瞬間

 詰め終ったら、丸太やゴムタイヤにガソリンをまき散らし、その山車に棺桶を元に戻して準備完了。山車から伸びたワイヤーにぶら下げたロケット花火。それに点火して、シューっとロケット花火が山車に飛び込んで、一瞬のうちに大きな炎を上げて山車が燃え上がる。

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 と同時に山車にセットした仕掛け花火が燃え、山車の前に置いた仕掛け花火も風車のように舞う。仕掛け花火で火葬を派手に飾るなんて、日本の火葬ではまったく考えられないのだが。ともかく、こちらの火葬では鳴り物と色煙で賑やかに行われる。

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 日本の葬儀は最初から最後まで“しめやかに執り行われる”のが伝統だが、チェンマイなどのランナー様式の葬式では“しめやかさ”はほとんどない。

 仕掛け花火が消えて、棺桶を載せた山車が勢いよく燃え上がると、参列者は解散して帰路に着く。あっさりしたものだ。なお、遺骨は2日後くらいに拾いに来るそうだ。

 小雨が降りしきる肌寒いような午後の火葬場。庵田舎近辺に暮らす日本老人の1人が、また亡くなって天国へ。まあ、日本の田舎もタイの田舎も・・・周囲に老人がいればこんなもんでしょうね!

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posted by 新明天庵 at 08:00| Comment(0) | 北タイ暮らしの日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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