2018年09月12日

必読!タイで同じ日本人に騙されないように!

 「在留邦人の危機管理」FILE No. 1とのテーマで、元警視庁刑事部鑑識捜査官 元似顔絵捜査官 タイ警察・警察大佐の戸島国雄氏が以下のように警鐘を発しています。・・・

<「在留邦人の危機管理」FILE No. 1:一歩下がって付き合う同胞 1 戸島国雄>

FILE No. 1:一歩下がって付き合う同胞 1
――  在タイ年数が長いほど信用できない同胞が増えてくる ――

 在留邦人数7万2754人、世界第4位の人数を誇るタイ(日本外務省「海外在留邦人数調査統計」2017年10月1日時点)。数多くの同胞がタイに暮らしているが、悲しいことにその同胞同士で常に問題が発生している。

 来タイ間もない、慣れない土地で暮らす日本人にとって、在タイ何十年という同胞は頼もしい存在であろう。知り合って懇意の仲になると、ついつい頼ってしまうことになる。しかし、頼る方は純粋な気持ちでも、頼られる方は決してそうでない場合がある。「金だけは持っている無知」と見下し、うまく巻き上げてやろうと画策する輩が常に存在し、在タイ年数が長ければ長いほどそのような者が目立つ。

 タイの日本人社会にはさまざまな会が存在する。集団を好む民族なのだろうか、異国の地に暮らすのが心細いのだろうか、誰もがすぐ会やクラブといったものを立ち上げて同胞を募る。自分で立ち上げた会で自分に格好いい肩書きを作り、名詞を刷って配る。日本人は肩書きに弱いから、名詞を受け取った方もその格好いい肩書きをすぐに信用してしまう。するとまたそこで問題が起きる。タイ語が分からないので、タイに長くてタイ語も堪能と自称する相手の話に、まんまと乗せられてしまう。

 もちろん、在タイ年数の長い日本人が全て要注意人物ではなく、圧倒的多数は誠実に暮らす同胞だ。しかし、容姿で相手の良し悪しを判断するのは難しい。誰に対しても常に、一歩下がった付き合いが必要だ。

 「出資しませんか」「投資しましょう」「店を出しましょう」と言い寄ってくる同胞をすぐに信用してはいけない。長い付き合いのある同胞でさえ、自分の仲間を食いものにしようと儲け話を持ち出してくる。面識もない、会って間もない相手からの儲け話には必ず、裏に何かがある。

 そういう相手はたいていタイ暮らしが長いので、法的に追求されない方法を熟知している。方法といって難しいものではない。現金を受け取るだけで書類に名前を加えない、もしくは他人名義で書類を作成する、内容の異なるタイ語の書類に署名させる、という単純な手口だ。

 書類はタイで通用する公式な書式で全てタイ語、日本人の名前もタイ語表記となる。自分の名前をタイ語でどのように書くか知らなければ、「あなたの名前はここです」と示されても分からない。それでもなお、「タイにはまだ慣れていないけどビジネスをやってみたい」と思うのであれば、見せられた書類にいわれるままに署名をするのではなく、一度持ち帰ってタイ語が分かる人物に確認してもらうべきだ。

 被害に遭ったと気付いたら、まずは「在タイ日本大使館領事部邦人援護班」に相談する。次回で触れるが、ここで弁護士やコンサルタント会社に相談するとまたもや、悪徳同胞に引っかかる心配がある。詰めが甘い人間は何度も繰り返し詐欺に遭う。日本でもタイでも同じだ。
戸島 国雄
元警視庁刑事部鑑識捜査官 元似顔絵捜査官 タイ警察・警察大佐
{《newsclip》2018年9月11日(火) 23時29分(タイ時間)配信を転載}

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posted by 新明天庵 at 05:00| Comment(4) | ロングステイ関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>名詞を刷って配る。日本人は肩書きに弱いから、名詞

「名詞」ではなくて「名刺」じゃまいか?
Posted by 名詞・名刺 at 2018年09月12日 11:14
1995年に上海でマンションを購入しましたが、仲介した日本の不動産屋にボラれ、現地価格の倍以上で購入するハメになりました。10年余り塩漬けにしていたところ、上海2度目の不動産ブームで何とか買値で売却できました。海外の日本人業者にご用心!
Posted by コメットさん at 2018年09月12日 11:22
大変参考になりました。
注意喚起ありがとうございます

チェンマイに来てまだ日は浅いですが先日知り合いからある団体が年金の互助会を立ち上げ会費を集めそのお金を代表たちの個人名義の銀行口座にプールし問題になっていると聞きました。
Posted by 太郎 at 2018年09月12日 13:17
タイの警察が事件現場の証拠品などに黄色いリングで囲ったり、番号札を建てたりするのは、この戸島さんがJICAの指導プログラムで教育指導した成果です。この指導要領は私が翻訳してJICAに保存されました。
Posted by 菅 久雄 at 2018年09月12日 17:56
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