2017年10月07日

タイ・チェンマイと日本・福井の2ヶ国に渡る闘病記(福井B)

 昔から武生の大病院といえば林病院。私の父も肺水腫で闘病生活の末にその病院で亡くなった。亡くなる前には、教員生活をやっていた大阪から週末の度に、この病院に父の看病に父のベッド横で1泊して、日曜の夕方に大阪に戻ったものだ。・・・

 私も2年前に、マラソンで膝に水が溜まり、この病院にいるスポーツ専門医者への紹介状を貰って、膝を見てもらっていた。武生を中心にその周辺部の地域にとっては、何かと世話になる林病院ということのようです。

 強がりを言うようですが、自動車ならば駐車場に車を入れるのに戸惑うのですが、自転車は病院入り口すぐ横の駐輪場に止めればよいので楽ちん。「渋滞緩和と健康に病院へ自転車で行こう!」キャンペーンをやってもらい、「自転車で来院した方にはもれなく診察費5パーセント引き!」ではいかがでしょうかね? そうなると、歩いてきた方にはもっと割引しなければなくなるので・・・やはり無理なキャンペーンかも?

 さて、再診患者が多い中で初診者は受付でどうすればよいのか? というのは、再診患者はすでに持っている診察カードを機械に入れて、モニターを見て操作するようだ。もちろん、操作が苦手なお年寄りのために、補助職員のおじさんが横にいるのではあるが。

 さすがに、チェンマイの大きな病院でさえ、ここまでのハイテク化は進んでいない。というより、チェンマイの病院では、日本の病院では必ず発行する“診察券(カード)”などはどこも発行していない。

 診察券を発行しないチェンマイの病院では、身分証明書であるタイ国IDカード(外国人はパスポート)や保険会社発行の保険加入カード、タイ国の社会保険カードなどを、毎回提示するシステム。この違いの1つの側面として、「タイにはタイ国籍IDカード持たない非国籍貧困少数民族や欧米や近隣国からの外国人も多い」ことがあげられるかも?

 日本の病院や医院、クリニックでの初診で、窓口での決まり文句。「保険証をお持ちでしょうか?」。私は、一時帰国した折にすぐに町役場に行き住民票を入れて、同時に国民保険証(医療費自己負担3割になる)をその場で発行してもらっている。出来立てほやほやの真新しい保険証を手渡す。

 「診てもらえたら2つ見て欲しいのですが・・・この右手の指の骨折と、タイから持ってきた“肺の腫瘍のデータと診断書”です。できなければ、今日はとりあえず肺の方だけでも・・・」

 右手のケガは外科。肺の中は内科。この2つを一緒に診てもらうのは、土曜は午前中限りの外来診察では時間切れで無理であろう。

 その旨を伝えると、「肺は外科なんですけれども、同じ外科なので一緒に診てもらえるかもしれませんので、少々お待ちください!」といわれる。ありゃ!肺の中の腫瘍は外科なんて、生まれて初めて知らされた驚愕の事実。驚いたと同時に、まだまだ人生勉強が足りぬと、猿並みに反省(?)。

 透明シートに挟まれた問診票(たぶん)を渡されて、外科の受付デスクへ持って行ってくださいとの指示。外科の受付デスクに出すと、診察してほしい内容を尋問(?)されて、3番診察室の前でお待ちくださいと言われる。

 「こんな受け付け、診察までの流れなど、日本人ならば当たり前でわかりきっているので、だらだらと書くのは余計だ!」と、怒られそうだ。

 ごもっともなことである。ところが、これまた当たり前で怒られそうだが、チェンマイの病院では初診受け付けから、担当医師の部屋の前で待機するまで、否、医者の診断を経て、会計して、薬を貰って病院を出るまで、なんとタイ語(少し英語も混じる)なんですよね。少し日常タイ語を話せて、少し読めても、そりゃ不便でもどかしいです。

 実際には、チェンマイの6つくらいの大きな公私立病院には、日本人やタイ人の日本語通訳が働いているので、その通訳を呼び出して助けてもらうことができるようになっている。

 私の場合、病院での難しい話は連れ合いのタイ人妻に任せるので、日本人通訳は1度も頼んでいない。(通訳頼むと医療費と同時に通訳料も別に徴収されるみたいです)

 そんなチェンマイの病院から林病院に来ると、“水を得た魚”のように元気になる。と言いたいのだが、なにせ病院に患者としてきているので、言葉がすべてわかるといっても元気になれるはずもない。それよりも、どのような診断が下されるかを考えると、待合室の席で昼寝もできぬ(?)。

 担当医は白髪の老人医師でいかにもベテラン医師そのものの風貌。チェンマイの病院から持ってきたCD内のCTスキャンの映像、英語での結果データや診断書で、あれこれと親切に相談に乗ってくれる。

 温厚そうな白髪の老人医師は優しく丁寧に言ってくれた。結論から言えば、「チェンマイの病院からのデータでは、肺の小さな腫瘍はガンではないとのこと。でも、腫瘍の一部を切り取ってのその詳細なデータがありません。よって、私としては、腫瘍の良性、悪性の判断はできません。」とのこと。

 それなら今後どうすべきかを相談。結果は、「念のためにここ再度、肺の腫瘍の1部を鼻から管を入れて切り取って、それを精密検査してみましょう!」ということに。そして、その前準備として、その日のうちに、レントゲン写真と血液での腫瘍マーカー検査を先に済ませておくことに。

 ということで、その専門医が勤務する来週の10月13日の金曜日に、それをやることに。そして、この検査だが最低1泊入院が必要とのこと。1人では心細いが仕方あるまい。

 さて、日本の病院に1泊でも入院できるなんて、頼んでもできないし、ホテルのようにお金払ってもできない貴重な体験(?)。なんだか、面白そうだ(ホテル泊まるよりお金がかかるので、そうでもないか?)。

 そして、もう1つ残っていた包帯を巻いて痛々しい右手の指の診察。意外とすぐに呼ばれて、診察室に。若い男医師は、私が持ってきたCDデータに入っていた、太い針のような固い金属線が3本の見えるレントゲン写真を見ながら言う。

 「私にはこのレントゲン写真だけでは、金属線をどこに何のために通してあるのかよくわかりません。よって、見せてもらっても、なんとも言えません」との返事。言われれば、「そらそうだわさ!」となる。

 包帯を取り外してちょっとでも傷口の様子を見て、それから、あれこれアドバイスしてくれることを期待していたのに。傷口など見るつもりは毛頭ないようだ。あまりにも汚れて黒くなっている包帯に見かねて、看護婦さんがはさみで包帯を切り外し、新しい包帯で巻いてくれた。

 そそくさと終って、次の患者を呼ぶような雰囲気。これはいかんと、少し抵抗することに。「自分で傷口を定期的に消毒して様子を見たいのですが。まず脱脂綿でアルコール消毒して、その後、赤茶のヨードチンキを付けて、ガーゼを当てて包帯を巻けばいいのでしょうか?」。私は若い医師に尋ねる。

 そうすると、若い医師は、私をたしなめるように言うではないか。「あのね?そんなことはしなくてよろしいです。日本の水道水は十分綺麗ですので、水道水だけで傷口を拭くだけで十分。余計な薬などまったく要りません」と。こんなのは“眉唾”なのでは?と疑いたくなる傷口消毒方法。

 「はいわかりました!」と返事しておいたのだが、やはり首をかしげてしまう。でも、儲けんがためにやたらと薬をかわせる医師よりは、よりマトモなのかもしれないのだが? 誤解しないでくださいね。チェンマイなどタイの水はバイ菌だらけとまでは言いませんが、傷口消毒液の代替品にしたら危険で、治る傷口も治らなくなるかも?

 ちなみに今回の初診での支払いは3割負担で5120円なり。チェンマイの病院で同じような診察・検査をしたらどれくらいのバーツなのか、予想もつきません。本当は、きちっと比較したいのですがね、片方がタイ語では訳すのが大変。{続く}

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posted by 新明天庵 at 23:00| Comment(3) | 北タイ暮らしの日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お大事になさってください。
いろんな医者がいますよね
Posted by キヨハラ at 2017年10月10日 09:38
この場合、国保料の支払いは滞在期間分の現金払いですか?
以前、タイ関連のブログで帰国のたびに国保加入手続きをし、病院に行き3割負担で治療を受け、国保料支払いせずにタイに戻りマイペンライと言う記事を見たことがあります。
現状タイ社会保険に加入しているので、一時帰国の際は無保険で、万が一のときは親族に住民票移動手続きしてもらうしかないな、という思いで気になっていました。その辺のこともアップしていただければ助かります。
Posted by ちゃんぷー at 2017年10月10日 19:41
私はチェンマイ・ラム病院が掛かりつけで、10数年前発行の診療券をもってます(見せた事は無いが)。私のカルテ(病歴)は本3冊分位で以前は診療科目移動の度に看護婦が抱えて着いて来ましたが、2年程前からデジタル化されて今は各医師がPCで呼び出して見ています。
先日自宅近くの民間総合病院の歯科へ前歯一本抜歯に飛び込みました。パスポートで本人を確認、口頭で病歴と服用中の薬名を内科医に質問されただけで抜歯しました。費用約千バーツ(これはどこの歯科医でも相)、診療券もなにも呉れませんでした。
タイの民間病院では大体英語(医療用語は別)で問題ない様です。
Posted by 菅 久雄 at 2017年10月11日 06:20
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