2017年10月07日

故郷の墓参りに思う!チェンマイの“墓無い(儚い)人生”?

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 先祖代々の墓と越前富士の日野山

 福井の生まれ故郷の田舎に一時帰国すると、まずもって必ず出かけるのが先祖代々の墓参り。色々あって、家に着いてから3日目の朝にようやく墓参りに。・・・

 家から自転車で数分もない兄の住む実家の裏の畑に立ち寄る。墓参りに必要な花を、畑の片隅に咲いている花を切り取って調達。実家裏を通る北陸線の踏切を越えて、妙見山(寺もある)の麓に集落の墓が佇んでいる。

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 北陸線を走る特急しらさぎ?

 小さな山の麓の杉林の中にある墓は、斜面の小高い場所となっていて、集落を見渡せる風光明媚な場所にある。何枚かの写真で見てもらったほうがわかりやすいであろう。

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 亡き父母の眠る先祖代々の墓参

 墓の掃除をし、花を活けて、線香とロウソクを点けて先祖にお参り。幼稚園に行く前に亡くなったおばば(おばあさん)。教師をやっているときに亡くなった父。チェンマイに移住してからしばらくして亡くなった母。

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 妙見山の寺への参道から眺める墓地

 よく言ったものである。「親孝行したい時には親はなし」と。墓参りの度にその後悔の念が先立ってしまう。その代わりでもないが、父や母が背中で教えてくれた人生の生き方をしっかりと守って生きていくのが、亡き父母への果たせなかった親孝行だと思っている。

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 字も消えてしまった持ち主不明の古い墓 
 
 不思議なのだが、墓参りをすると、亡くなってこの世にいないはずの父母に、心の中で会って語り掛けてしまう。それがお墓参りだろうといわれると、なるほどと深く頷いてしまう。

 そして、私の死後をふと考える。すると、第2の故郷となるチェンマイで亡くなっても、残された妻(タイ人)や娘が、あるいは親しい友人が、私を偲んで“墓参りする墓がない”ではないか。

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 自然の生き物の墓もあります

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 日本と同じ仏教国のタイではあるが、タイの人は人が死んでも墓は作らない。タイ人のお墓はどこにもない。だから、タイのチェンマイなどで日本人が亡くなっても、墓を作らない風習というか伝統があるので墓がないのが当たり前になる。

 チェンマイやチェンライなどで年老いて、あるいは病気や事故で亡くなる日本の方は、高齢化もあって徐々にその数は増加している。でも、亡くなったら、それこそ“墓無い(儚い)”死後になってしまう。墓がないと、年に1度のお盆にでも故人を偲ぶ機会さえ皆無となる。

 もっとも、定住単身日本人やタイ人パートナーと一緒に暮らしている日本老人を中心に、タイ人家族と暮らす日本老人でさえ、「火葬後ピン川などにでも散骨してもらえば十分!日本じゃあるまいし、墓などいらないよ!」と言い切る。ごもっともなことである。

 だが、チェンマイやチェンライなどに定住している日本人の中には、数は少ないだろうが、「小さくても日本人共同墓地があれば、そこの墓に名前入れてを残せたらいいのだが・・・」などと願う方も、両手の指の数くらいはいるに違いない。

 ということで、いきなりですが。「残された遺族や友人知人のためにも、チェンマイに日本人共同墓地を作ろう!」と、一緒に考える方をさがしています。小さな共同墓地でも実現するには、やはりまずは何人かが集まって活動を始めないといけないと思います。

 子供の時はその辺を遊びまわった先祖代々の墓のある墓地。今回、そこに永眠する父母やおばば(おばあさん)さんにお参りして想った。墓は亡くなってしまった人のためにあるのではなく、残された家族や親せき、友人や知人のためにあるのだということを。

 「死んだらお仕舞い!墓など必要ない!」という方は、“日本へ行っての先祖への墓参り”とは、ほぼ無縁になってしまっている方が多いように思われる。そりゃ、日本へ墓参りすることもまったくなくなったチェンマイ暮らしならば、自分の墓を残したいなどとは決して考えないであろう。

 そして、「死んだ後、私の墓にお参りしてくれそうな親せきや家族もなし、友人知人もなし、維持管理してくれる人もなしでは、誰だってチェンマイに墓など作ろうなど考えつかないよね!」と、言うのもよくわかっているつもりです。

 でも、私のように毎年の一時帰国で、先祖代々の墓参りを繰り返していると、「墓の無い死後なんて、それこそ“儚い人生”になるかも?」と、おやじギャグまじりで言いたくなる??!!

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posted by 新明天庵 at 20:00| Comment(2) | 日本からタイ・チェンマイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
福井を初め北陸地方は伝統的に信仰が厚く各家は立派なお仏壇やお墓を持ってますね。しかしこの立派なお墓を持てるのも福井県だから、日本の都市地区では墓地を探せない所か既存の墓地の存続も困難です。
どうもタイ人には亡くなった人をしのぶ習慣が無い様で死んだらそれっきり。タイでお墓を作ってもお参りしてくれる人は無いのでは? 日本に一族のお墓があればそれに入れてもらうのが良いでしょう。
Posted by 菅 久雄 at 2017年10月08日 08:59
丁度一年前にパーイからお便りした愛媛県の者です。先週五日間チェンマイに滞在し妻と近い将来の短期定住コンドミニアムを巡ったり、cll月例会を覗いたり、市場やワットムーンサーンの戦没者墓参をしてきました。cllでは最近亡くなった方の報告もあり、墓地については考えさせられました。一般のタイのお寺にお墓を求めるのは難しいかもしれませが、ワットムーンサーンには比較的理解が求めやすいのではないでしょうか?また在住ファランはどうしているのでしょう。単なる墓地だけですと管理面やピーのたまり場とタイ人が勘違いして怖がりはしないかも心配です。
Posted by 松浦和樹 at 2017年10月15日 13:28
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