
メーテン象キャンプには吊り橋がある

待ちくたびれている2頭の象さん
午後4時から“庵の裏庭(?)”のメータマン地区のメーテン象キャンプでサトーク(食卓食事)行事が行われる。昨年にはなかった初めてのイベントでもあり、また“庵の裏庭”という近さもあって、夕方の散歩がてらバイクで出掛けることに。・・・
バイクで10キロ程メーテン川上流の谷間にその象キャンプに行ける。そのメータマン地区はチェンマイ県の“象キャンプ銀座”とも呼ばれるくらい、大小の象キャンプや象使い学校が多く集まっている。
日本の方がこの地区に足を踏み入れると、“猿の惑星”ならぬ“象の惑星”かと勘違いするくらい。その証拠に、この地区に入ると、象の糞の匂いがどこでも充満していて、誰もが思わず「象のは臭せい」(?)と叫ぶのですから。もっとも、人間の鼻は異臭でもしばらくすると異臭と感じなくなるので、それほど心配することもない。
午後4時から始まるとのことで、久しぶりに象さんをじっくり眺めたくて、20分前にメータマン象キャンプに到着。そうそう、来る途中で、前方で2ヶ所ほど白い煙を舞い上げている山火事が見えた。
例年なら、この時期の山火事など、「また、京都五山の送り火がチェンマイのあちこちの山で始まったのか?」と珍しくもない。だが、今年は戦時中の夜間灯火管制のように(?)厳しく山火事を取り締まっている結果、風物詩ともなっている山火事の大きな煙が見られなくなってきている。でも、いつものように延焼し続けるであろう山火事の煙を見て、「やはり、少しぐらいは山火事を見ないと、落ち着かないよな!」と、呟いてみる。
メータマン地区の集落に入ると、あちこちに落ちている象さんの糞の匂いが鼻を突いてくる。草食の象さんの糞なので、迫力ある塊の糞にしては嫌な臭いはほとんどないのだが、その糞の増産(象さん)」攻撃には、さすがに臭いもあたり一面に充満。
ところがうまくしたもので、人間の嗅覚は、異臭でもしばらくすると異臭と感じなくなる。でも、2時間以上もいると、象の糞の臭いを幾度も感じるではないか。これじゃ象キャンプ周辺では、とてもじゃないが暮らせない・・・という軟弱な私。
多くのお坊さんがやってきて、象キャンプ関係者や来賓相手に、断続的だが長々と読経が続くではないか。儀式は冷房完備の建物内でやっているのだが、ラウドスピーカーで外部にも読経をサービス。こういうのを傍迷惑というのだろう。
開始時刻と大きく書いてあった16:00を過ぎ、待てど暮らせど、象の一斉食卓が始まりそうもない。退屈といえば退屈なのだが、多くいる象たちと、その象使いを眺めていると、なんとなく退屈しない。

吊り橋から眺める水遊びする子供達と象

メーテン川で水浴びをする象
象の糞で汚れているであろう透明感のないメーテン川では、汚れた水などものとせず、はしゃぐ声を上げて水遊びする象使いの家族の子供たち。あの水遊びするガキどもに対して、アトピー性皮膚炎、結膜炎、鼻炎アレルギー、花粉アレルギーなどはまったく関係ない病気であろう。かつての戦後の日本の子供のように。
象さんも象使いも待ちくたびれてうんざり。しかたなしに、入れ代わり立ち代わり、川に入ってきて水浴びする象たち。象の水浴び光景は、象が喜んでいるようで実に微笑ましい。
また、多く集まってきている象をじっくりながめると、老いたような象はからだはでかい。だが、耳や鼻の皮膚は老化していて禿たように白っぽい部分が目立って多くなっている。象の皮膚の色もより黒っぽい象から、茶色の象までさまざまであることがわかる。{続く}
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