
数百年前の大木で作った涅槃像

金箔を一面に貼られた黄金(?)仏像
帰路に、チャイプラカーン郡の国道107号沿道に人気の寺があるのでしばし立ち寄る。“ワット・シーモンコン”と言う寺で、大木で作った涅槃物が有名。タイの寺ではキンキラキンの仏像が当たり前だけに、300年以上前(?)に作られた木製涅槃像は、“わび・さび”の渋い色合いで、信心深い日本人には親しみやすい仏像。・・・
鋳造、コンクリート製の仏像が当たり前の中で、大木を彫り込んだ涅槃像は珍しい。午後過ぎなカンカン照りというのにもかかわらず、次々とお参りに来る。
タイでは祈りの後に、仏像に金箔片を貼る習慣も場所によってあるようだ。さすがに、木造の涅槃物なので「金箔を貼るのは禁止」とある。その代わりに、鋳造の仏像を横手に置いてあり、その仏像に金箔を貼るようになっている。
貼り過ぎてもその上から貼るので、金箔の仏像ミイラ(?)に思えてくる。タイでは金箔が安いのか知らん? タイ土産に買って、日本の知り合いにあげようか知らん?

三猿ならぬ三坊主?


でっかいどーランナー高僧像
涅槃物の前にありました。「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿像が。「うん?猿ではなくてお坊さんになっているではないか? 三坊主像ってあったか知らん?」。
この寺のもう1つの目玉に、巨大な高僧像が聳えている。その高僧とは誰もが知っていて、どこにでもその銅像があるクルバー・シーウィチャイ高僧像。いやー、さすがにどでかい坐像である。
生き写しみたいにリアルな表情で、思わず睨(にら)めっこして、拝むのを忘れてしまう。(私の悪い癖?)。この寺では小屋掛け食堂もあり、奇麗なお姉さんが切り盛りしている。空腹だったら、迷わずここで注文して、お姉さんとお話しするものを。
また、ここでの休息をお勧めするのも、なんとパスワードなしのWiFi Freeスポットになっており、休息を兼ねてインターネットも楽しめる。ここで一句。「WiFi Freeにつなげば、鐘が鳴るなり“ワット・シーモンコン”」と、お粗末でした。
タイの熱帯の山には日本のヒノキはないはずなのだが、チャイプラカーン郡の数少ない観光スポットの1つにヒノキの館(タイ語でヒノキと記してある)がある。
金持ちが総ヒノキ造りの大邸宅を建てて、芳香のするヒノキの木屑を詰めた寝具のマットレス作りを行っている。日本にはヒノキの木屑など腐るほどあるだろうが、それでマットレスを作って販売している話は聞いたことがない。
まあ、無料で見学できるとあって、ツアー客を乗せたワゴン車が次々とやってくるのには驚いた。チャイプラカーン郡に来たら、1度は立ち寄ってみる価値は十分にあろう。国道107号線から横道を入ると温泉、イスラム手作り餃子店などあるのだが、時間がないので帰路を急ぐ。

茹で卵の黄身の味の和菓子そっくり果物

すべて1袋20バーツです
締めくくりはチェンダオのファイルック・ロイヤルプロジェクトのモン族市場。野菜や果物などの種類が豊富で格安となっている。バイクなので、程々にしか買えなかったが、それでも上記の写真のようにまあまあ買い求めた。
B.<一人バイク旅はたまにはいいものだ!>
泊りがけでの1人旅など、この十数年以上なかったように思う。しかし、行き先自由で小回りの利くバイクでの1人旅は、自分の気の向くまま走ったり止まったりできるので、結構楽しいことに気付かされた。
2人以上になると、相手のことを考えて、なかなか自分の思うような気ままな行動ができない(団体行動なので当然ですが)。1人だと、走っていても簡単に立ち止まり、簡単に立ち寄れる良さがある。でも、やはり食事の時の1人は、どうしても侘しさが漂ってしまうのだが。
そして、1人旅をより広く、より深く楽しむには、少しのタイ語を話せるといい。日本でならば、全国へ1人旅にしばしば出掛けたとじまんげに語る日本の方が、チェンマイには少なくない。否、むしろ多い方かも知れない。
だが、、チェンマイなどにロングステイや定住したら、言葉が不自由とのことで、1人旅などまったくしなくなる。自由で気軽な1人旅で、“まだ見ぬときめきのチェンマイや北タイの風景や人々”に遭遇できる・・・というのに残念だ。
まあ、便利な世の中で、異国タイのチェンマイにいても、インターネット経由で日本の多くのTV局の番組がリアルタイムで見ることができる。とくに暇な老人は、朝から晩の寝るまで、日本のTVをつけていても、退屈しなくて時間が潰せる。平和なチェンマイ暮らしであろう。
お説教じみて嫌なのだが、「チェンマイの日本人老人よ!日本のTVを捨てて町や田舎に出よう!」。1人旅とは言わないので、気の合う仲間とまだ知らないタイにときめきの旅に出よう。(大きなお世話だわ!){終わり}
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