2017年02月17日

チェンマイ県ファーン郡・無料宿泊のマラソン大会にバイク1人旅(3)

   A.<学校内での安心の無料宿泊OK

 すでに夕暮れ前、校内の準備も終えたのか、さすがに正門の扉は半分閉めてあった。空いている半分をバイクで通過し、すぐ先に立っていた警備員の横にバイクを停める。・・・

 「明日朝のマラソンを走るのだが、ここでテントを張って寝たいのだが・・・」
まだ青年の若さの警備員は、こちらに来るように小走りに案内してくれるではないか。正門から数十m先に入って左手にある建物の前にバイクを停め、先導されるままに建物の中に入る。

 中は教室ぐらいの広さで、長机などは壁際に集められてがらんとしていた。どうやら、テントでなくこの部屋に泊まってくれということらしい。トイレ兼シャワー室、建物の後ろの駐車場など、恐縮するくらい親切に教えてくれる。

 教室の片隅には、先客のテントや荷物が3組ほどすでに置かれているではないか。「やったあー!テントでなく、この部屋の中で無料宿泊させてもらえるとは!」と、心の中で飛びあがって喜んだ。

 さっそく、寝場所を確保するために、部屋の奥の片隅の壁際に、バックパックを置き。中から取り出したキャンプ用のウレタンマットを敷き、その上に寝袋を広げて置くことに。これで準備完了。だが、予期せぬ問題が起こる。

 蚊が数匹以上集まってくるではないか。これでは寝るに寝られない。通りに出て雑貨屋で蚊取り線香と使い捨てライターを買ってくることにした。ちょうど、寝酒を買い出しに出るつもりだったので、それも一緒に買うことに。

 すでに薄暗くなった学校前の通りに散歩を兼ねて出る。セブンまでは少し遠いので、手前にあった雑貨屋で、缶ビール2本につまみのスナック、それに蚊取り線香とライターも忘れず購入。
学校内の宿泊部屋に戻ると、先客は誰も戻って来ていない。禁煙の私であるが、さすがにまだ夜の7時過ぎに早寝しようとしてもできるものではない。そうなると寝酒でも飲まないと間が持たない。独り床の上で、缶ビールを飲み始めるのだが、ここは学校内なので飲酒、喫煙は厳禁。

 ここで泊まるであろう先客のタイ人が戻って来てからは、ビニール袋に缶を入れたままで、缶ビールとはわからないように、こっそりと缶に口をつけることに。こちらが気を遣ったつもりでも、少し飲んだら顔がほてって赤くなるので、バレバレではなるのだが。まあ、多めに見てもらえるだろうと、勝手に決め込んだ。

  B.<慣れぬ早寝で朝まで長いこと!>

 結局、この部屋で夜を明かすのは中年夫婦(夫だけが走るようだ)、中学生1年生ぐらいの娘さんを連れた中年夫婦、それに私。全部で6人。私1人だけでなくて安心した。2組の夫婦は何やら話していて、私だけ黙っているのも気まずい雰囲気。遠くからやってきて、明日朝に、一緒に走る仲間なのだから。

 そして、ひょんなことから話すきっかけができた。蚊がかなわないと、早くから炊いていた蚊取り線香。家族連れの奥さんが私に近づいてきて、「蚊取り線香が臭いので消してくれ!」と。タイの安物の蚊取り線香は、どうしても煙の薬の臭いが鼻を突く。私の庵の妻や娘も、蚊取り線香の煙を嫌うので、頼まれるままに、とりあえず蚊取り線香を消すことに。

 それがきっかけでその家族連れに近寄り、「どこから来たの?」と切り出して少し話すことに。その家族はいったい遠くのどこから走りに来たのか。なんと私のメーテン郡より30キロ以上も近いチェンダオの町からやってきたとのこと。まあ、私よりは近いけれども、やはり泊りがけでこないと出場できない距離だ。

 夕食前に学校のグランドで少し走ったのか、3人とも同じではないが、マラソン大会記念のシャツを服の下に着ていた。それで、家族3人でマラソンを走っていることがわかる。なんとも羨ましいマラソン健康家族だ。私の年齢を知り、かつ、1人でバイクでここまでやってきたのを知って、その家族の方が呆れていた(そうかもね?)。

 他愛のないことを少し話していたら、彼らは寝る準備に入るようなので、私は部屋を出て外を散歩すること に。まだ、宵の口の8時前。そんなに早く寝るのは無理なので。正門に向かうと、困っていた私を親切に案内してくれた警備員が小屋の前に椅子を出して座っていた。簡単な自己紹介をしてから、この学校のことなどをあれこれ尋ねてみた。

 今回のマラソン大会であるがこの学校が始めて開催。校内に入ってみて、その広い敷地と校舎などの建物がそろっている所から、ファーン郡でも大規模な公立中高校なのだと容易に想像がついた。警備員の彼が言うには、ちょっと前までは生徒数2千名を超えていたが、今は千数百人に減っているとのこと。選択外国語で何語があるのか。フランス語が消えて今は中国語だけとのこと。

 そして、彼は私が日本人とわかり饒舌になる。日本の民主政治、日本のハイテクなどを褒める。そして、タイの軍事独裁政府、賄賂を要求する警察や役人、滅茶滅茶な運転をして事故を起こすタイ人運転手などを、控えめながら非難する。

 なにやら親戚の人がタイには戻らないと日本で暮らしていて、日本のことをあれこれ語ってくれるとのこと。こんな所で、自国を批判するタイ人に出会うとは意外。言論の自由のない現在の軍事独裁政権下では、こんな“まっとうな批判”は驚きだった。

 話の途中で、「冷たくない水しかないけれど・・・」とコップの水を差し出してくれた。タイをより深く、より正確に知るためには、やはり多くのタイ人と話す必要があると痛感。半時間ほど放してから、話を切り上げて、寝る部屋に戻る。

 すでに、皆さん寝ているようだ。私の片隅だけ照らす蛍光灯のスイッチを切って、寝袋の中に入って、まだ9時前だが寝る体制に入ることに。

 消してしまった蚊取り線香であるが、消しても蚊は寄って来ていないことに気付く。どうやら、天井の首振り扇風機が動いており、その風で蚊が近寄れないようだ。そういえば、こちらの人は扇風機の風で蚊除けをする場合が多い。生活の知恵ともいえる。

 日本では言わずと知れたマラソンブーム。近年は、タイでも日本に負けないようなマラソンブーム。健康志向スポーツの1つにマラソンが注目されてきているようだ。でも、その日本各地のマラソン大会に参加となると、タイのそれと比較すると、参加手続き、参加料、交通費(高速料金)、宿泊料など“走る敷居”が“富士山のように高い”のではあるまいか。

 チェンマイ県などの地方のほとんどのマラソン大会は、その点、実に敷居が低い。1泊しなければならない遠隔地でのマラソン大会でも、その多くは持参のテントでの宿泊を含めて、無料宿泊サービスが可能になっている。これなどは、日本では考えられないのではなかろうか。

 安く、気軽に、仲間と楽しくスポーツを楽しみたいなら、やはりチェンマイに暮らすのが1番ではないだろうか。そんなことを考えながら眠りについた。{続く}

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posted by 新明天庵 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | チェンマイ・マラソン走ろう会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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