2017年02月16日

チェンマイ県ファーン郡・無料宿泊のマラソン大会にバイク1人旅(2)

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 マラソン大会のポスター

   A.<1人での宿泊旅行なんてもう止めたのに?

 若かりし頃は、毎年のように1人でインドやタイにバックパッカーの独り旅をしたものだ。チェンマイに暮らし始めてからは、泊りがけでの1人旅はまったくしなくなった。理由は単純。1つは家族に恵まれての定住田舎暮らしでは、庵にすっかり腰が落ち着いてしまった。それに、孤独な1人旅などまっぴらで、「気の合う知り合いと一緒の旅が断然楽しい」ということに気付いたから。・・・

 もちろん、1人旅には1人旅の良さはあるのだが、歳をとるとやはり1人旅へのパワーが減少して、どうしても気の合う知り合いと一緒の楽しめる旅に落ち着いてしまう。

 とくに、ここは異国のチェンマイとなると、タイ語をあまり話すこともできず、読み書きもわずかしか出来なかったら、おのずと1人旅などは“したくてもできそうもない”。それが、チェンマイなどの在住日本人の嘘偽らざる本音ではないだろうか。

 もっとも、不自由で何かと危険が心配されるタイでの1人旅など、あえてする必要もない。というか、「しないでください」とさえ言いたくなる。

 もちろん、そんな言葉の問題などものとせずに、タイ国内をあちこち旅してブログなどに紹介している冒険野郎はいつでもどこでもいるのではあるが。普通の人ならば、そんな大胆なことなど考えないであろう。

 宿泊での1人旅は私の旅の範疇には入っていないのに、なぜ今回宿泊一人旅に出掛けたのか。それは、庵から100キロ以上も離れた遠くのファーン郡の学校で、ミニマラソン大会(上記写真がそのポスター)が開催されることを知ってしまったからだ。

 ソフトボールの練習での右手中指先の骨折で、週2回の練習もお休み。これは、マラソン練習を増やしなさいとの“天の声”と心得て、基礎体力作りを中心に軽く走っていた。

 そうなると、1週間に1回はマラソン大会に出たくなる。2月12日(日曜)は人気のCMUマラソン大会だが、早いうちでのエントリー締め切りで出られない。だが、その前日の2月11日(土曜)に、日帰りは無理なファーン郡で、ほとんど知られていないミニマラソン大会があるではないか。

 まあ、田舎郡部でそれも第1回目の開催では、知られざるマラソン大会になって当然かもしれない。でも、私は各地のマラソン大会情報のウエブサイトをあれこれ閲覧していて、偶然に見つけてしまったのだ。

 いつものことだが、ミニマラソンなので早朝午前6時スタート。参加するには前日にファーン郡に辿り着いて、どこかで1泊し、よく朝早くに会場に行く必要がある。安い宿など知る由もないので、ゲストハウスなど安宿で1泊しても、300〜400バーツは必要だろう。そこまでして、マラソン大会には参加したくない。

 ところが、マラソン仲間の1人である「走る酔っ払いよも助」さん流儀の“逞しい(変人的?)マラソン参加”を思い出した。彼はなんと中古ママチャリでギーコラギーコラペダルを漕いで、チェンマイ市内や郊外の早朝マラソン大会に通う。郊外や周辺郡部での離れた場所での大会参加では、自転車に1人用テントを積んで、大会前日に出かける。

 そして、暗くなる前に会場に到着し、適当な場所にテントを張って宿泊するのである。これなら、朝暗いうちからのスタートでも余裕の寝起きができるというものだ。

 なるほど、寝袋やマット、着替えなどを持って行けば、持参テントで無料宿泊できるということだ。面白そうだ(普通の人はそうは思いませんよ)。試験的に1度それを体験したくなった。そのよも助先輩に見習って、走るバイクの荷台にはそれらの必要品を詰め込んだ大きなバックパックを積んでいる。

  B.<チェンマイからファーンまでの北紀行はベストバイクツーリングコース

 メーテン郡の庵を後にして、国道107号をチェンダオ郡へ。チェンダオ郡から九十九折の峠道難所を越えて降りるとチャイプラカーン郡。その先にあるのが温泉公園で有名なファーン郡。・・・

 これまで、おもに車で何度も往復しており、お馴染みのコース。まあ、私の“庭先”というか、アウエーでなくホーム感覚の国道107号。何より行き交う車が少なく、自然豊かな盆地や山間を走る。もちろん、途中で横道に入ったりして立ち寄りたい穴場観光スポットは豊富にある。北タイの国道バイクツーリングコースとしてはベスト10に入ると自負している。

 今回、このように1人バイクツーリングを敢行したのも、勝手知ったる国道107号線沿いの学校でのマラソン大会であったからである。これがジョームトン郡など他の郡であったら、多分出かけていないであろう。人一倍人見知りするシャイな小心者の私なので(本当?信じられない!)。

  C.<えっ!テントで泊まれそうもないとは!

 さすがに暑い盛りの午後3時過ぎに庵を出てきて、ガソリン給油の休息だけで、ひたすら走り続けた。国道沿いの会場の学校には、まだまだ明るい午後6時前に辿り着く。正門入口の奥には、「FINISH」と大きく記されたゲートが設置されていたので、すぐにわかった。

 とりあえず、様子を確かめるために校内へバイクを進める。マラソンゲート付近では長机を並べて、女生徒と先生が明日朝の受付の準備に余念がなかった。バイクを停めて、準備の様子を見学。

 「明日走るのですか?」といきなり男先生が尋ねてくるではないか。校内に変なおじさんがバイクで迷い込んできたので(そう見られても仕方ないけど)、そのように確かめに来たのであろう。

 「そうです」と返事すると、「それなら、今エントリー受付して下さい!100バーツです」とグイグイ押しの一手できますがな。明日朝に慌ただしくするのも嫌なので、早々に受け付けを済ますことに。

 でも、その男教師は思いもよらぬ受付開始で、受付準備中の女生徒にあれこれ支持しながら慌てふためく。なにせ、学校で初めてとなるマラソン大会なので慌てても仕方あるまい。まず会計で100バーツ払って、エントリー番号の入ったカードをもらう。次に、長机に「60歳以上男子」との張り紙のある場所に、こちらから出向く。

 女生徒がエントリー一覧用紙を出してきて、記入するように求めてくる。私は財布からタイの運転免許証を差し出して、右手中指の包帯で巻いたギブスも見せて、「こんなんで書けないので、書くのを手伝って下さい」と伝える。

 そうすると、私の免許証の裏表を見ながら、彼女はすらすらと記入(当たり前か?)。そして、差し出してくれたゼッケンが、「60−01」と青色(男を示す)の番号。つまり、60歳以上で最初の登録選手ということ。そりゃそうだわ。普通は当日早朝に来てエントリーするのだから、前日にも足を運ぶという無駄なことはしない。

 「これで受け付け終ったので、明日朝の6時スタートに間に合うように来て下さいね!」
男教師は嬉しそうに言ってくる。その後、校内を散策させてもらったのだが、テント1つないばかりか、テント場の表示もまったくない。

 「しまった!テントで泊まれないかもしれないな?」

 「こんな田舎郡部学校主催の超ローカルな小さなマラソン大会。泊りがけで遠くからやってくる選手など想定してないかも?」

 「先ほど住所を代わりに書いてもらったので、私が遠くのメーテン郡からやってきたのを知っているのに、どこで泊まるのかなど全く聞いてこなかったではないか!」

 まあ、読みが甘かった私が悪いのだ。こうなれば、この学校近くにある安宿を暗くならないうちに確保しなくては。まあ、こういう場合、各種看板ぐらいは読めるので、そんなに慌てることはない。

 こういう場合、小回りの利くバイクは便利。その学校から北方面をのろのろ走って宿の看板をさがす。1キロも走らないうちに、新築の小さなコテージが並ぶ宿を見つけた。1泊400バーツとのこと。2人なら1人200バーツで割安だが、なにせ1人でその料金は高く思えた。

 「他を回って、なかったら戻って来る」と言い残して、来るのとは反対車線の学校の南方面へバイクを走らせる。アパートや寮などの看板はまあまああるが、ゲストハウスはほとんど見つからない。この学校はファーンの町外れの油田街道との三差路にあり、付近はちょっとしたまちになってはいるが、ゲストハウスなどなくて当たり前の場所だ。

 安宿をさがし疲れて、ここは夜早くに店が閉まることを予想して、先にどこかで夕飯をとることに。近くの小さな市場では、一杯飲み屋台や食べ物屋台があるのですが、食事はできないようでがっくり。

 見つけたクエッティオ店でカオラオ(麺のない具たくさんのスープ)とライスを注文。そうなんですよね、旅先で独りでの夕食はどうしてもわびしさが漂います。ホームである庵での1人食事は、何かと近寄ってくる2匹の愛犬がいることもあって、わびしさなどまったく感じないものだが。

 食べ終わる頃には、黄昏が忍び寄ってくることに。結局、先に見つけた1泊400バーツの宿に戻るしかないようだ。だが、ちょうど戻る途中にある会場の学校に再度立ち寄って、事情を放して、テントをどこかに張らしてもらえるように、駄目モトで頼んでみよう。{続く}

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posted by 新明天庵 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | チェンマイ・マラソン走ろう会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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