2016年04月15日

チェンマイ田舎の伝統ソンクラーン模様・その2

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 2人いる僧侶にタンブンし読経してもらう

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 本堂でのタンブンに順番を待つ家族

 ソンクラーン正月休みは3日間(4月13日、14日、15日)。日本のように正月三が日と同じと考えたら大きな間違いのようだ。となると、日本の元旦にあたるのは3日間のどの日なのか?・・・

 本日は4月15日。休みだけれども少し早く起きて、すぐ近くに住む私の従弟の家族を誘って一緒に、集落のお寺に正月の特別タンブンを兼ねたお参り。実家に帰省した家族・親族が、朝早くからお寺に集まる。

 和服の着物で着飾って初詣する日本同様に、チェンマイではランナー伝統衣装で参拝する。でも近年は、若い人を中心に伝統衣装姿は少なくなってきている。それでも境内は華やかな雰囲気に包まれる。誰もが、砂チェディ―に立てる色鮮やかな切り紙細工で飾ったトゥンを持ってきているのも、華やかな雰囲気を盛り立てている。

 日本のお盆と正月が一緒になった祝日の様なもので、帰省で久しぶりに会って、嬉しそうに言葉を交わす人々の輪があちこちにできる。ちなみに、タイでは4月14日は“家族の日”としているのだが、実にうまく決めたものだ。

 この日ばかりは、どの家族も盛りだくさんの豪勢な食べ物を、拝んでもらう僧侶へタンブン(お布施)。タンブンを受け取った僧侶は、「ウニャムャ・・・ウニャムャ・・・」と厳かにお経を唱える。タンブンの食べ物に他に、金一封(1人分として20バーツ札1枚以上?)を入れ名前を記した封筒も僧侶にタンブン。お経の中に、封筒に記された名前を忘れずに唱えてくれる。

 外国人でも名前はもちろんタイ語で記さないと、僧侶は読めない。こういう場合は、読経の前に僧侶にひと言告げて読み方を教えておく方が無難。お経の途中で、僧侶が「なんじゃ?この名前は??!!」と、読経が一瞬詰まってしまわないように。

 そして、いまだにわからないのが、僧侶の読経のどのタイミングで、水を別の容器に注ぐのかということ。さすがにタイの人は良く心得ている。お経はパーリー語(たぶん)なのでさっぱりわからないのも、水注ぎのタイミングを困難にしている。

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 僧侶へのタンブンが終われば、締めは“仏像への聖水掛け”。熱心な在家信者は、ペットボトルに入れた自家製聖水(カミン・ソムポーイと呼ばれる黄色がかった香水)を持参。それを黄金の仏像に掛けてお祈りする。日本の花祭り(4月8日)の灌仏会で、仏像に甘茶を掛けるのとルーツは同じに違いない。

 お年寄りには、掛け終って大きな甕(かめ)に集まった聖水を、空きペットボトルに入れて持ち帰る人もある。たぶん、その日の午後から始まるダムフア(年長者や目上の人への新年の挨拶儀式)に使うのであろう。

 初めてならもちろんだが、何度同じことをしても戸惑う。“郷に入っては郷に従え”で、外国人なので見よう見まねで、失礼にならないくらいの所作振る舞いで構わないのではあるが。

 タイのソンクラーン正月休み3日間で、いわゆる初詣にあたるのが、「ワン・パヤーワン(大いなる日)」と呼ばれる4月15日。なので、正月元旦にあたるのは3日目の4月15日とみなしても構わないであろう。となると、「4月14日が大晦日なのか?」と、突っ込まれると言葉に詰まるのだが。

 世の中経済発展が著しくとも、冠婚葬祭にはその民族の宗教が色濃く残って継承される。小乗と大乗の違いはあっても、同じ仏教国のタイと日本。仏教の寺がいたる所にあり、寺の僧侶がいたるところにおり、伝統仏教行事も多く継承されているタイ。日本人にとって、そこから学ぶことはたくさんあるだろう。(先も短い老人には余計なお世話?)

 「チェンマイ・ソンクラーン正月祭りといえば世界一盛大な水掛け合戦」ですが、それは観光目的のイベントに過ぎないのです。ランナー伝統ピーマイムアン(ソンクラーン)正月伝統行事は、4月15日に新年のタンブン・お寺参りに凝縮されているかと。是非とも、一緒に連れて行ってもらって体験してみてください。もう、来年のことになりますが。

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 次々と下げられてくるタンブン食品を分別保管?

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バナナの葉で包んで蒸した三角ちまき「カノム・ジョク」

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posted by 新明天庵 at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | チェンマイ・ソンクラーン・2016 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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