2016年03月27日

カレン族娘さんが村の丘の上の小さな教会で結婚式

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 「3月26日の土曜の午前9時から、村の教会での結婚式に来て下さい」との電話連絡を受ける。電話の相手は、イチゴの里のサムーン郡ボーケーオ地区の地区役所に勤めるカレン族の娘さん。彼女とは、チェンマイ・ラチャパット大学で日本語を学んでいる時から、あれこれとお世話になっているので、めでたい結婚式に行くことに。・・・

 どの民族も冠婚葬祭は昔ながらの伝統に沿って行うのが常。カレン族の伝統結婚式はどのようなものであろうか。でも、クリスチャンのカレン族の教会での結婚式となると、どのように行われるのであろうか。

 その疑問も、数年前に彼女のお姉さんの教会での結婚式に参加したことで理解できていた。彼女の今回の結婚式はお姉さんのそれとまったく同じように行われることに。

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 集落の端の小高い見晴らしの良い丘の上にぽつんと建つ、地区の集会場みたいな地味な教会。集会場の片側の窓の部分は金網を張っただけで風通しが良く、扇風機など必要ない。

 このボーケーオ地区はたぶん標高は800m以上ではないだろうか。なにせ、この暑季の日昼でも、民家では扇風機さえ使用しなくとも涼しいのだから。サムーン郡ボーケーオ地区は“チェンマイの奥座敷の避暑地”だと、私は勝手に命名している。

 手渡された式次第にのっとって舞台壇上の新郎新婦の結婚儀式はすすむ。タイ語にカレン語ではチンプンカンプン。集会場を吹き抜ける心地よい涼風に、思わず居眠りをしてしまった。・・・

 牧師さん役の女性の司会で、讃美歌合唱、新郎新婦の誓いの言葉、結婚指輪の贈呈、来賓の祝辞など、わかりやすい教会結婚の式次第で進行。

 北タイ地方の山岳民族村には、その中に教会があって、集落の住民の大半がクリスチャンという場合が普通に見られる。そうなると、どの山岳民族も教会での結婚式ならば、民族の違いなどはさほどないのかもしれない。

 従って今回の結婚式は、村の教会でクリスチャンの結婚式がまずあって、その当事者がカレン族だったということであろう。カレン族伝統の結婚式も、機会があれば是非参列したいものだ。

 教会での結婚式とはいえ、参列するのはカレン族の人たちで、カレン族伝統の民族衣装の人たちが大半。男性は上着だけがカレン織り貫頭衣だが、布は赤茶色が多いようだが、他の色もある。少女からそうであるが未婚の女性は清楚な白色の貫頭衣で、カレン族を代表する民族衣装ともなっている。

 新婦の彼女は独身卒業で、既婚の女性が着る貫頭衣上着と腰巻布姿。既婚女性の貫頭上着の腹の部分の刺繍飾りつけは、すべて手作りのようで千差万別で、そのデザインと色合いの美しさには目を奪われる。これほどいろんなカレン族伝統衣装をじっくり拝見できるのも、このような結婚式だからこそであろう。

 午前9時に始まった教会結婚式も1時間半ほどでお開き。新郎新婦を交えての記念写真撮影が結構続く。その後は、参列者が歩いて5分ほどの新婦の家に集まり、野外テント下昼食会。

 タイ料理と異なり辛くないカレン料理の数々。めでたい席なので、豚を潰しての料理が多い。新郎の友人であろうか、生ギターの歌と演奏で昼食時のBGMも完備。

 超ド級菜食主義者のAさんと2人で結婚式に来たのであるが、さすがに豚尽くし料理には閉口。それでも、 豚肉カレーもどきの中にジャガイモを見つけては、カレンご飯ととともに美味しそうに食べたようだ。そして、もう終わりに差し掛かっている特産のイチゴも、テーブルに並べられたので、“食い納め”とばかりにガツガツ頂く。

 日本人としては我々2人だけなのだが、このような結婚式に参加させてもらうと、新しい出会いがあるもの。結婚する彼女の友人代表として、式の最中に彼女の横にずっと寄り添っていた白い貫頭衣の女性。その彼女は信府の高校の時に日本語を習っていたとのことで、我々日本人に話しかけてくるではないか。

 現在はメーホンソーン県パーンマパ郡のミャンマー国境近くの国境警備警察が開設している小中学校で、補助教員として勤務。「生徒の何人かは、毎日ミャンマーから国境を越えて登下校していますよ!」とのこと。国境すぐ近くの学校となれば、“怪しい国境探検隊”としては、是非とも泊まりがけで行きたくなる。

 「午後2時からは、別の村の彼(新郎)の家に行き、そこで結婚パーティーをやりますが、一緒に行きませんか?」との新婦の彼女の誘い。さすがに、それは固辞して、帰宅の途に就いた。

 教会での結婚式とそれに続く家での昼食会。要所はちゃんとおさえながらも、質素に済ます村での教会結婚式は、参列する方も気楽で、なかなかいいものである。このような結婚式なら、今後も喜んで参列させてもらいたい。

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posted by 新明天庵 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山岳民族関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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