
地元の子供たちは水をたくさん入れて遊ぶ コンクリート露天湯船でくつろぐ
田舎の鄙びた露天温泉で、湯船に全身を浮かべて静かにゆっくりくつろぎたい。チェンマイ田舎暮らしをしていると、ときたまそんな気分にもなる。だって、チェンマイ市内のような賑やかさがまったくなくていささか退屈もする。
“思い立ったが吉日”と、バイクツーリングを兼ねて、庵から50キロ余り、山の向こうにあるプラーオ郡の露天温泉“ポーンブアバーン”へ出かけた。・・・
この温泉への道路(県道1001号線)はバイクツーリングのコースとしても楽しめる。前回は今年の2月に立ち寄っただけで終わったので、それから2ヶ月後の今回は、訪問先をこの温泉だけに絞って、じっくりと露天湯船に浸かることに。このメチャ暑い陽気に温泉など“正気の沙汰”とは思えない、などとの嫌味は覚悟の上だ。
私も、「何もよりによって、こんな猛暑の中で温泉とはおかしくはないか?」と、半分くらいは“疑心暗鬼”になったくらいです。

昔からの源泉池が残っている 現在の源泉掛け流しはこのように!
さて、ソンクラーン正月を挟んでの2ヶ月後なので、温泉場では部分的変化があり、それを最新露天温泉情報として紹介。まず、温泉場に到着して、最初に目に飛び込んできたのは、露天湯船横に吊り下げられている、ビニール印刷の新しい利用案内垂れ幕。その中に、コンクリート露天湯船の利用料金として、大人10バーツ、子供5バーツ。個人浴槽部屋の利用料金は大人20バーツと記してある。それにしても、超格安ド田舎入浴料で嬉しいですね。

維持管理のために寄付お願い料金箱 マッサージの連絡先案内垂れ幕
ちなみに、入浴料金ですが、近くのサーラーに大きな郵便ポストのような箱が吊るしてあり、そこに各自が入れることになっています。でも、入浴料をどこの隙間から入れていいのか、箱の上面や側面を目で追ってひと通り探さなければなりません。
隙間が大きいと盗まれやすいのを警戒して、白いプラスティック板に2ミリくらいの溝を切ってある。それで、ぱっと見てもその溝が見えにくいということに。ちなみに、この時は、勘違いして2倍の20バーツを入れてしまった。そこで、次回の利用は無料ということに、勝手に決めさせてもらいました。
そのすぐ近くには、以前からの利用案内垂れ幕が残っており、それには同じ料金が記してあるのだが、利用時間が10:00−22:00となっている(写真)。新しい垂れ幕には08:00-18:00と、異なる時間帯が併記されている。もちろん、新しい垂れ幕のこれは、08:00-18:00が正しいのであろうが、あくまで部外者利用の利用時間の目安ということと理解すればよいだろう。まあ、部外者が利用時間以外にきて温泉に浸かることなどないであろうから
なぜ、終わりの時間が22:00から18:00に早まったのであろうか。その疑問を解くカギは、これまた新しく吊り下げたマッサージ・サービスの垂れ幕。ここに来た入浴客相手に村のおばさん達がマッサージ・サービスを開業。ただし、携帯電話での呼び出しての、この温泉場のサーラー(休息東屋)での出張マッサージ。となると、照明がないので、暗くなる18:00までにせざるを得なかったのであろう。我ながら素晴らしい推測ではありませんか。
肝心のマッサージの料金が記してないのがちょっと気にはなりますが、たぶん田舎ですので1時間150バーツ(500円弱)に、チップ20バーツというところでしょうか。でも、マッサージのおばちゃんの携帯に電話しても、タイ語を話せないのならどうすればよいのか知らん。それこそ、知らんとしか答えられませんわ。実際にここでマッサージを受けられた“凄い方”がありましたら、その料金をコメント願えたら幸いです。
さて、円筒形タイル張り湯船部屋が2つある個人浴槽小屋の利用ですが、金網入り口ドアーがしっかりと鍵で閉ざされています。プラスチックボードに消えかかった携帯電話番号が記されており、利用したいならば、そこに電話するようにということでしょう。タイ語での電話応答が難しいならば、この個室湯船利用は断念でしょうかね?
まあ、温泉場近くの民家に出向いて、そこの人に、ジェスチャーであれこれ伝えれば何とかなると思います。でも、人がいる民家が見つけられるかどうかが問題ですが。
でもここの温泉場の本命は緑色寒冷紗シート日除け屋根付露天風呂なのですから、個人浴槽に入れなくとも、マッサージを受けられなくとも、さほど問題はないかと。(勝手に決めつけないで下さいよ!)

これが売り物(?)の新築温泉トイレ 便器もまだ新しくて奇麗です!
小さな所であれこれと新しく整備しているのですが、最大の整備個所はなんといっても出来てまだ新しいトイレでしょう。個室湯船小屋と掛け湯小屋の2つの建物の後ろに、そのピカピカのトイレ建物ができたのです。残念ながら、温泉場正面からはそのトイレはまったく見えません。
もちろん、トイレの案内標識なども皆無。初めてこの温泉場を訪れた方は、「人が集まる温泉にトイレがないなんて?」と呆れ返るでしょう。だが、人目に付かぬようにこっそりとトイレは設けられているのです。それも、壁のペンキの塗り方など“ピカソ級”か、“幼稚園児級”なのかとしばし悩む芸術的抽象画になっています。
また、手洗い場が素焼きの鉢を洗面器代わりにするなど、実に渋い構成。露天温泉場での温泉トイレ部門コンテストをやったら、ここの温泉のトイレはベスト3に入ること間違いなし。この温泉場に来たら、必ずトイレを利用することをお勧めします。
ただし、この新トイレが現状のままで残るのは、せいぜい数ヶ月以内ではないでしょうか。なにせ、管理人なしの無人トイレは、驚くほど早く壊されるのが“タイのしきたり”でもあるからです。
これでトイレの心配はなくなり、入浴前後の着替え室としても利用できるので2重に便利になったことに。こうなると、もちろん許可をもらいますが、テント持参で温泉三昧キャンプを楽しむのも可能かと。(そこまでしますかね?)
ここの温泉場は当たり前ですが、何もかもタイ語表記。タイ語文盲の日本の方が訪れると、料金詳細やサービス内容、使用上の注意などまったく解読不能かと。わからないままに勝手に利用しては、この温泉村の村人から、「日本人はけしからん温泉の使い方をしている!」などと、顰蹙を買う恐れがあろう。
でも、この懇切丁寧なる詳細紹介ブログにより、タイ語が苦手の日本の方も、地元の方に“失礼のない温泉利用”ができるかと。


