

タイにやってきてチェンマイ田舎に暮らし始めて十数年。日本に比べて良いところもあれば悪いところもある。良いところの1つが、ほとんど世話もしないのに、毎年決まった時期になると見事な花を咲かせて、しばし心に潤いと安らぎを与えてくれる蘭があること。・・・
定期市などでは、山岳民族が山で採ってきて育てたのであろう各種蘭を驚くほど安値で売っている。まあ、自然にあったものを採取してきたので、元手はゼロなので、安値でも売れれば儲けものなのかもしれない。たまには、採取禁止の貴重な蘭も売っているようだ。
蘭の本場と言っていいほど、北タイには多くの種類の蘭がある。ちょっとばかし本気で勉強しないと、蘭のグループ分けが出来そうもない。出来そうもないことは・・・先延ばしにして、とにかく、庵の庭に咲く蘭の花だけでも先に写真に収めておくことに。
この房状に垂れ下がる藤の花のような咲き方をするのが、เอื้องผึ้ง(ウーンプン)で、学名はDendrobium lindleyi Steud. となっている。ちなみにเอื้อง(ウーン)とは、ランナー(北タイ)語でタイ北部産の蘭(กล้วยไม้)の総称(ただし、若干他の科の植物も含む)。また、タイ北部の若い女性の代名詞ともなっている。ผึ้งは蜜蜂の意味。
鮮やかで明るい黄色の花々が房状に垂れ下がっている様は、ちょっと離れて眺めると実に奇麗で、美人を見るようにしばし見惚れてしまう。

