
砂仏塔(砂チェディ)に持参のトゥンを立てる 集落のお年寄り楽団による伝統音楽披露
昨夜のうちに用意した特別タンブンの品々に、今朝方に蒸したカオニャーオ(もち米ご飯)などを籠に入れて、妻の姉の家族と一緒に、すぐ近くのお寺へ。正月なので、干支の12の動物のイモ判を押したトゥンと呼ばれる吹き流しを、それぞれが1本ずつ持参・・・
お寺の境内に作ってある砂仏塔(砂チェディ)に、持参のトゥンを立てて祈る。参拝者が次々と立てたトゥンで飾られた砂仏塔はカラフルに彩られ、トロピカルな正月の雰囲気を醸し出している。ちなみに、干支の最後の動物はイノシシではなく象になっていて、さすがにここはタイだと納得させられる。
この砂仏塔の砂であるが、前日の14日夕方に、参拝予定の村人が川原などで集めてきた砂をバケツに入れて寺まで運んでくる。
ところが、最近では、前日に運び込む砂の手間を省くために、寺が多くの砂を用意して待ち、砂仏塔に参拝に来る村人にバケツ1杯の砂を賽銭という形で分けている。昔と違って、人々も仕事などで忙しくなったということであろう。
正面に仏像が鎮座する本堂の前舞台では、この寺の僧侶が参拝に来る家族からの特別タンブンを受け取り、受け取った僧侶は、しばしお経を唱えてくれる。本堂には家族が次々押し寄せて、特別タンブンの品々を盆に移し替えて並んで待つ。それを受ける僧侶だが、今年は僧侶1人と小学生くらいの見習い小僧のたった2人。
あどけなさの残る可愛い見習い小僧の前に並ぶ家族は、さすがに少ない。同じお経を唱えてもらうのに、御利益を考えたら、この寺に長年いるお馴染みの僧侶を選びたいのは、誰でも同じみたいだ。わずか2人では、お経を唱える僧侶も小僧も息つく暇もない忙しさ。
順番待ちで長く待った末に、数分余りのお経を唱えてもらって終わり。病院の診察を思い出してしまう。タンブンも終わると、本堂玄関前に飾られた御本尊に水掛け。この水は単なる水ではなく、カミン・ソムポーイ(聖水)という乾燥花などが入った黄色がかった香水。これを、仏像の肩や頭にゆっくり注いでから祈りを捧げる。

これが初詣の仏像への水掛け儀式 我が家の僧侶への特別タンブンの品々
正月だけに、都会や地方に出た家族も帰省しての初詣。ランナー伝統衣装でやってくる女性の姿も混じり、タンブンが終わっても、久しぶりに会った懐かしさや近所の人と談笑する光景があちこちにみられる。日本であるお盆の里帰りと正月が合わさったような、チェンマイ田舎のソンクラーン初詣光景。


