
レンガの積み下ろしも女生徒らが手伝う 土管4基を下したが据え付けはまだ
<資材運びや貯水槽内清掃が思うようにいかず!>
3月18日朝に、土管設計施工担当の世話人Nさんの段取りに従って、Nさんの家と資材店に立ち寄って、Aさんが出してくれたピックアップ自動車に道具、資材を満載。ここで、問題が起こる。1,200個のレンガの半分しか積めないことが判明。2度手間になるが、サムーン郡のメートー学校に到着してレンガを下ろしたら、とんぼ返りでメーテン郡の資材店に引き返すことに・・・
こんな重い物を積んだことがないというAさんのピックアップトラックで、サムーンの町に到着。先発隊4人が、昼食や飲み物などを各自で仕入れる。なにせ、メートー温泉のある小さな村では、ご飯やもち米が売っていないのだから。
そのサムーンの町の資材店で、先に注文していた4基の大きな土管と蓋。それを、地元出身でラーチャパット日本語学科を卒業したオーちゃんのお父さんの自家用ピックアップを出してもらって、温泉場まで運んでもらうことに。でも、ここでも予期せぬ問題が起こる。注文していた土管用の蓋が出来ていないので、他の店で購入してくれとのこと。すでに、お金を払っていて、当日までに完成すると約束していたのに。これも、タイだと素直に引き下がる他ない。
2台のピックアップトラックで、メートー学校横の温泉場に資材や道具を無事に運び込む。村長が気を遣って、古い小さな土管をすでに取り払い、温泉が湧き出ている貯水槽内のヘドロもある程度取り除いてあった。村長がいくら協力してくれるといっても、どの程度人出を出してくれるかは全く未知数で不安そのもの。
でも、この日の先発隊の午前中の到着の前に、先にある程度やっておいてくれたようで安堵。これならば、学校も村も協力してくれそうだ。なにせ、先発隊の4人のうち、1人は70歳以上、2人は65歳以上の前期高齢者、残る1人も60歳以上と“老人軍団(?)”。それも、重い石や土管などを動かすには“腰痛”持ちも何人かいる始末。これでは、村人や学校の先生や生徒に作業を手伝ってもらわないと、温泉場修復工事は手を付けられない。

温泉場には牛が我が物顔でやってくる 温泉場なので蝶も集まるようだ
男子生徒を5〜6人ほど呼んでもらって、貯水槽内のヘドロ取り除き清掃。荷台の600個のレンガを下ろす作業は女子生徒が繰り出してきて手伝ってくれた。川砂採取は男女生徒が出て来てのバケツリレーによる運搬作業。重い土管を降ろす作業は村人の手伝い。して欲しいことは、依頼すれば、生徒や村人が出てきてほぼやってくれる。それも、嫌がらずに、楽しんで作業をやってくれているようで、本当に助かる。
今回通訳の仕事を手伝ってもらっているオーちゃんだが、彼女のお姉さんがうまいぐあいにメートー学区の先生。生徒に手伝ってもらいたい時にはお姉さんに頼めば、すぐに生徒が手伝いにやってきてくれた。
昼も過ぎて作業をやっていると、オーちゃんが「学校の教室で昼食の用意が出来たので食べましょう!」と告げてくるではないか。ボランティアにきたのだから、「昼食は自分たちで買い込んできたので、なにも心配はないから!」と、朝にちゃんと伝えておいたのに。
まあ、せっかく用意してもらった昼食を食べないと、それこそ失礼になるので頂くことに。教室内のテーブルには、VIP扱いとも思えるような何とも豪華な食事が。それも、日本人に合わした料理と味付けで、レストラン以上の美味しい昼食に舌鼓を打つ。水やコーヒーまでちゃんと用意してあるとは、恐縮のいたり。寮生のおかず1品だけの昼食をみているだけに、なんだか悪いような気になる。
昼食後は、私とAさんの2人は現場を離れて、往復4時間弱になるであろう、残りの600個のレンガを取りにメーテン郡まで戻る。予想外のもう1回のレンガ運びに、明日の夕方までに温泉場修復を終えることができるのかどうか、いささか不安になる。
夕方、5時半過ぎに温泉場に戻ると、そこには誰もおらず長閑な光景。とりあえず、寮の生徒たちを呼んでもらい、レンガをピックアップ荷台から下ろし、それで本日の作業は終了。村の人が帰宅しては、まだ明るくても何もできないのだから。
夕食は、学校から6キロほど離れているボーケーオの町に行く予定をしていた。だが、夕食もオーちゃんのお姉さんや給食係のおばさんがちゃんと用意してくれた。校舎3階の教室も、マットレス、掛布団、毛布、枕とちゃんと用意してくれていた。食事にしろ、寝場所にしろ、ここまでやってくれるとは予想外で、本当に有難かった。
残された明日の1日で土管温泉が出来上がるかどうか。今日の作業の進み具合では、かなり不安だが、何とか完成することを祈る他ない。さすがに、何もすることがなくて、午後9時前に消灯。山の自然に囲まれた学校だけに、静寂な夜。もっとも、校内にいる野犬の群れが、夜間に盛んに吠え立ててやかましかったのだが。


