
メートー村入口を示す目印ゲート 今でも残る小さな土管湯船
チェンダオのような土管温泉にするといっても、まずは、メートー温泉の現状を見に行くのが先決。昨年の大晦日前の年も押し迫った12月29日にメートー学校横手の谷川の温泉場を実地検分・・・
メートー村からさらに奥のボーケーオ地区に実家のある女子大生のオーちゃん、それに、メートー学校教師のオーちゃんのお姉さん、それにもう1人の男性教師の3人が、私たち調査隊の到着を迎えてくれた。早速温泉場に向かうが、初めて見る温泉湯貯水建屋の大きさに驚く。
私はこれまで幾度もこの温泉場を訪れているのだが、ぬかるみに小さな古びた土管が1つ置かれていただけ。この温泉場での川べりの沼地からの湧出量はそんなに多くはない筈で、どうしてそのような大きな貯水建屋を設けたのか理解に苦しむ。

ぬかるみ温泉場の様子 ぬかるみ温泉場の様子
コンクリートブロックに囲まれた貯水建屋の中を覗くと、温泉湯は30〜40センチくらいの水位しかない。そして、貯水面を眺めると、1ヶ所から温泉湯がまあまあ湧き出しているらしく、そこだけの水面はわずかに盛り上がって波紋が出来ている。どうやら、湧出源の点在するぬかるみ全体をコンクリート壁で四角に囲って、雨水や枯葉などが入らないように屋根を付けたのであろう。
昔から置かれた小さな土管には、貯水建屋からの導水パイプで勢いよく湯が流れ込んんでいるが、ぬるま湯より少し熱めの温度。「この湯温では日本人にはちょっと・・・」とのことだが、ここの生徒や村人には適温に違いない。湯量はそこそこあり、熱くはないが温泉湯なので、大きな土管を2段くらい重ねての土管温泉にも、工夫すれば可能だろうとの見通しが出てきた。

貯水建屋の中の温泉湯 この土管では洗濯にしか利用できません
ところが、なにせ貯水建屋の溜まっている温泉湯の水面が低い。とうことは、その水面より丈の高い土管湯船を据えてもその中にお湯を注げないという致命的な問題に直面。また、土管を置く場所は雨季の洪水時にはかなり水位が高くなるであろうから、土管の周囲の足場を洪水からどのように守るかも大きな問題。
洪水の心配と水位の低さの両方の問題を解決するには、川の堤防より高い場所に土管温泉を据えて、電気ポンプで汲み上げてお湯を貯めてはどうか。こんな意見も出てきた。いずれにせよ、温泉湯はまあまあ出ており、ぬるめだが適温であるので、土管温泉を何とか設置する方向で話を進める結論となった。
それにしても、民家などない山沿いの寂しい道路。その道路にぽつんとメートー村への入り口ゲートがある。そのゲートをくぐって、急なアップダウンの山道を1キロ余り進むとようやく民家が散在するメートー村に入る。村への道の突き当りにメートー学校校門がある。
小さな谷間にメートー川が流れて、そのすぐ横にメートー小中学校がある。川沿い側には女子寮や食堂などの建物が軒を連ねている。現在、200名近くの生徒が学んでいて、その大半が校内で寮生活をしている。年末とはいえ、まだ朝夕は冷え込む冬。男子用と女子用の大型土管温泉湯船があったら、夕方の水浴びも温泉湯となれば、さぞかし喜んでくれるに違いない。
温泉場修繕ボランティアプロジェクトの初下見を終えて、オーちゃんのカレン族家族を訪問。美味しいカレン族伝統正月お菓子、それに、カレン族料理を頂く。その後に、オーちゃんの親せきがやっている山奥のイチゴ園にイチゴ狩りに行って楽しく過ごす。{続く}


