2012年04月15日

チェンマイ・ソンクラーン正月の初詣は4月15日?

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 タイヤイ寺の砂チェディー            仏像への香聖水掛け

 タイ正月であるソンクラーンは4月13日、14日、15日の3日間。その3日間は無礼講でハチャメチャな水掛けが許されることは誰もが知っている。ところで、その3日間のうち、大晦日が何日で、正月が明けた元旦は何日に当たるのかご存知でしょうか?・・・

 ランナー正月は“ピーマイムアン”と呼び、3日間のうちの15日はワン・パヤワン(วันพญาวัน)、つまり“大いなる日”。その15日早朝に、トゥンと呼ばれる幟(のぼり)に新年托鉢の品々をを持ち、ランナー様式の正装をした家族がそろって近くの寺に参拝に出向く。これは、日本での元旦の初詣そのもの。そう考えると、元旦は4月15日になるかと。

 お寺に出向くと、まずは境内に特別にこしらえてある砂チェディ(砂仏塔)に、持参してきたトゥンと呼ばれる幟(のぼり)を立てる。トゥンは干支の芋版が押された吹き流し、それに、独自の模様で切りぬいた紙飾りなどが、竹棒の先に結ばれて1組になっている。このカラフルな紙飾りや干支の吹き流しがたくさん立てられた砂チェディーは、眺める人に、華やかな正月気分を盛り立てている。

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 ランナー暦では「亥」は猪でなく象に!       砂チェディーに立てられた吹き流し

 初詣といっても冬の寒い時期の日本ではむしろ地味で厳粛に行われるのだが、さすがにタイは熱帯だけあって華やかで涼しげな演出がなされている。朝日を受けて、微風に揺れる砂チェディーの吹き流しは、清澄な雰囲気を醸し出している。

 砂チェディーの砂であるが、実は前日の14日夕方に、翌日朝に参拝する人たちが近くの川原から、バケツなどで境内に運ぶ習わしになっている。それは、村人が寺に参拝を繰り返すうちに、境内の砂を知らぬ間の靴などの底につけて外に運び出しているとして、1年に1度の大晦日に、境内で少なくなった砂を運んできて元に戻す意味があるそうだ。

 庵集落でも、前日の夕方には近くのメーテン川の川原で、バケツや肥料袋に砂をつめている村人たちの姿が眺められる。しかし、遠くから帰省してきた人にはそのように、前日に砂を戻す暇がなかった場合も出てこよう。そのような人のために、砂チェディーの手前で、砂を詰めた小さなバケツが並べてある。前日に持ってこられなかった人は、いくらかのお布施を賽銭箱に入れて、そのバケツ入りの砂を持っていき、チェディーの塔に付け足す。この配慮には、なるほどと感心する。

 吹き抜けの大講堂のような別棟本堂には、盛りだくさんの食べ物の布施を僧侶にする、順番待ち家族で溢れんばかりの賑わい。老いも若きも集い、まるで年に1度の同窓会のような、久しぶりに会った弾んだ挨拶があちこちで交わされる。これなどは日本の初詣と同じような出逢いであろう。

 長い順番を待って後の僧侶への特別タンブン、僧侶のわずか数分のお経を聞き終えると本堂の外へ。外には、金色の仏像が台の上に置かれ、小さなアルミ容器に聖香水(カミン・ソンポーイ)を汲んで、それを仏像に掛けてお祈りする。これなどは、日本のお寺の4月に行われる、仏像への甘茶掛け祭りとまったく同じ儀式といって差し支えないであろう。この仏像水掛け儀式については、タイと日本の比較検討をしたいものだ。

 この仏像への聖水掛けで、初詣の儀式は一通り終えることに。毎年、この初詣を終えると、新しい年を迎えたのだという実感が湧いてくる。まあ、暑さですぐに忘れてしまいがちですがね。そして、正月元旦を迎えたら、正月休みが終了というのは・・・味気ないような気がするのですがね!

 別の寺の初詣を見ようと、バイクで寺に急ぐと、子供数人が道路脇に大型ポリバケツを据えて、初詣に行き帰りする村人に遠慮なく水をぶっ掛けて楽しんでいるではないか。朝早くから、それも初詣の無防備な村人に水を掛けるとは・・・どついたろか? と腹を立てるのは私だけ。行き交う村人は苦笑いしながら水を掛けられているではないか? これには、さすがに水掛けの寛大さに改めて納得!

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posted by 新明天庵 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | チェンマイ・ソンクラーン・2012 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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