2023年05月14日

<ランプーン在住日本老人の予期せぬ未完の終活(4.最終回)>

 タイで亡くなったAさんの、日本の国民健康保険による海外療養費還付の件の進捗具合を確かめるため。それに、預かっている故Aさんの預貯金を引き取りに、ようやく金沢のHさんに会いに出掛ける事が出来た。


 Hさんが、バンコクに戻る私の娘に、手元に預かっている、故Aさんの預貯金を手渡したいとの申し出があったから。


 私と娘の2人が金沢駅に降り立って、改札口で、5年ぶりに再開するHさんを待つ。胃癌で胃の摘出手術を終えて、車椅子での暮らしになったらしいHさん。奥さんに車椅子を押してもらってくるのだろうと思いきや、傘を杖代わりにゆっくり歩いて現れた。


 近くにあるベーカリー店に入って、積もる話をした。結論から先に言うと、

1Aさんの逝去前に、預かっていたATMカードで引き出したのは全部で27万円。その現金を受け取った。


2、故Aさんのタイにいる奥さんに、遺品として返却すべき、通帳とATMカードは数ヶ月以上の入院生活で、家の中で紛失して見つからない、とのこと。


3、故Aさんが、一昨年の6月に、タイから金沢市までやってきて提出した、海外療養費還付申請。その後どうなったのかは、金沢市役所に尋ねても、「個人情報保護から第三者には一切お答えできない」とのこと。つまり、闇に葬られた同然に。


4H三によれば、和歌山県の神社の宮司さん家庭のAさんは、数年前に両親とも亡くなったのを境に、遺産相続問題で、長年別居中の奥さんとの離婚が出来たらしい。でも、長年のタイの内縁の奥さんとは、内縁のままで亡くなったようだ。

 このタイ人女性との内縁関係暮らしが、今回のAさん死後の、国保の葬儀代給付や海外療養費還付を非常に困難にしている。


 今後は、バンコクに戻った娘が、預かった日本円をバーツに換えて、ランプーン県にいるAさんの奥さんの銀行口座に振り込む。


 2年後にチェンマイに戻って、ランプーンのAさんの墓参り(墓がないかも?)に行く。遺族の奥さんと娘さんにお会いして、生前のAさんの想い出話しを聞く。


 という事で、あれこれとモヤモヤ感が残るのだが、この記事は幕を閉じることにする。しかし、チェンマイやチェンライなどの定住邦人家族で、日本の国民健康保険加入者の夫の邦人が、現地の病院などで亡くなった場合。その後の、国保からの葬儀代給付金や海外療養費還付金の受け取りについて、しっかりと調べておくことが不可欠であろう。



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2023年04月13日

桜が散ってしまった

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 ほぼ散ってしまった染井吉野ですが、僅かに残っている花は萌え出ずる若葉にバトンタッチ。過ぎてしまいましたが、328日の誕生日の花が、ちょうど満開になるこの染井吉野。花言葉は優れた美人だそうで、成る程と納得かと。


 ご覧のように、すっかり散ってしまった桜の木です。来年の春には、また間違いなく満開になるだろう。

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2023年03月01日

3月15日(水)チェンマイダービーマッチの2人の日本人選手を応援に行こう!

 チェンマイダービーマッチ

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 チェンマイ FC は、2023 年 3 月 15 日(水)19:00からチェンマイ ユナイテッドと対戦し  ます。 この試合はタイ リーグ 2 の一部で、現在、チェンマイ FC は 11 位、チェンマイ ユナイテッドは 3 位です。過去の対戦結果は以下の通り。

 2020.12.19 Chiangmai FC vs Chiangmai United 1 – 1
 2021.03.28 Chiangmai United vs Chiangmai FC 0 – 0
 2022.11.05 Chiangmai United vs Chiangmai FC 2 – 1

 現在在籍中の日本人選手は、Chiangmai Unitedには小野悠斗選手(MF, #7)Chiangmai FCには平山勇太選手(FW,#17)がいます。

 ※チェンマイやその近隣県に在住、滞在中の日本の方で、サッカーに関心のある方は、是非とも「チェンマイにやって来た2人のサムライブルー助っ人」の応援に行ってください。
 また、このカテゴリーの過去の記事も、是非ご覧ください。


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2023年02月28日

<遠方より突如訪ねてくるチェンマイ友>

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日本食材ではチェンマイより安い物が結構あるようです。

 積もった雪は融けたものの寒風吹きすさぶ日曜日の夕方前。家のドアーの向こうから私を呼ぶ声が。宅急便の配達屋さんだろうとドアーを開けると、思いがけない男の人が立っているではないか。

 以前、チェンマイ市内で開催された知り合いの方のホールインワン記念パーティーで、チェンマイにロングステイしているという50歳代の男の方と偶然知り合った。役所を早期退職して、広島弁丸出しで喋るYさんだが、一匹狼的な明るくあっけらかんとした性格で、付き合っても面白そうな方だと直感。

 その後、何度か日帰りの旅に誘い、確かチェンダオ山登山も一緒に登るほど親密なチェンマイ友(チェンマイで知り合った友人)の一人となった。それこそ思いっきりチェンマイの昼と夜の遊びを堪能したようだ。だが、“もう遊び終えた”として、数年後に、故郷の広島の福山の田舎町に戻った。お互いの連絡も途絶えたしまった。

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2023年01月24日

逆ロングステイして良い点(1のB)

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 越前市図書館・やはり本や雑誌や機関誌、各種新聞など充実している。

<図書館で本をたくさん借りて読書(B)>

 図書館でとりあえず借りて見る本のジャンルは実にさまざまであるが、国別ジャンルの本も少なくない。それは、これまでに旅行した外国が10ヶ国あるからだ。チェンマイに20年くらい暮らしているので、やはりタイ関係の本が多くなる。次に、私がこれまで旅した国(大変少ないのだが)であるラオス、中国(雲南省)、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、インド、ネパール、スリランカ、モルディブ関係の本になる。まだ旅したことのない欧米やアフリカ、中東などの諸国には、やはり関心が薄くなってしまう。・・・(以下に続く)

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2023年01月23日

逆ロングステイしての良い点(1のA)

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 規模は小さいが、雑誌新聞もおいてある南越前町図書館

<図書館で本をたくさん借りて読書(A)>

 老後の過ごし方には、その人の経済的基盤で大きく異なってくるであろう。年金の多くない私が、税金も高く、物価高の日本に“逆ロングステイ”すると、なかなか大変な面が多くなる。つまり、私のような低所得層である“非課税世帯”になると、「(家計の助けになるように)働くことと、運動などのアウトドア―を楽しむことと、学びなおし」の3つを、自分なりにバランスよく折り合いをつけながら、“質素倹約”の毎日を過ごすことになる。・・・(以下に続く)

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2023年01月22日

<ランプーン在住日本老人の予期せぬ未完の終活(3)>

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 Aさんとのラオス横断バイクの旅などの写真は、チェンマイ田舎の家のPCに。
 日本にいては、この1枚しか手元にないのです。

<日本にいてはなにも支援できないもどかしさ!>

 ICU室のAさんへの高額な延命だけの治療が、10日、20日と長引くに従って、Gさんが言うように、「延命治療を1日も早く打ち切ってもらわないと、残された奥さん家族が破産してしまいそう」とのこと。

 生前のAさんなら、「無理やりでも家に連れ帰って、家で早く死なせてほしい」と言い張るに違いない。ところが、奥さんが「家で最期を看取る」と、主治医に懇願しても聞き入れてもらえないとのこと。

 片や、海外療養費還付の受け取り確認、今後の申請などを代理人として支援してくれる金沢市のHさん。そのHさんが、胃がんで胃の全摘出手術で入院して、回復が遅れて歩けない状態で入院継続中。金沢市役所に直接出向いての問い合わせにもできない事態に。昨年の6月に申請した海外療養費還付も、受け取れない理由も不明のまま。・・・(以下に続く)

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2023年01月21日

<ランプーン在住日本老人の予期せぬ未完の終活(2)>

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 Aさんとの北タイ温泉探検隊の旅がこれで最後になろうとは。
 
 話を手短にして記すとする。Aさんが主宰する月に1回のチェンマイ市内の日本食家族亭での食事会では、私を含めて4から5人のメンバーがいた。その中で、Aさんとしばしばお付き合いしていた、チェンマイの旅行代理店にいたGさんがいる。そのGさんとなんとかメール連絡がとれた。そのGさんから、Aさんが奥さんと娘を連れて6月に、同居人として国民健康保険証の住所を貸してくれた、友人のHさんのいる金沢に行って、ランプーンに戻っていることが判明。・・・(以下に続く)

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2023年01月20日

<ランプーン在住親友日本老人の予期せぬ未完の終活(1)>

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 チェンマイに暮らしの私には唯一無二の親友のAさん
 
 チェンマイ定住暮らしの私にとって、最も長い親交のある気心の知れた友人であるのが、チェンマイ市のすぐ隣のランプーン市外の田舎に定住するAさん。彼は、「ラオス・カブバイク単独旅行」の“行った場所の多さと回数”で、多分日本人として第1人者ではなかろうか? そのことは、チェンマイなどの在住邦人の間でも、まったく知られていない。

 その彼のお陰で、ラオス・カブバイク旅に何度も出かけることができ、彼とも数回一緒に出掛けていた。その北ラオス旅では、コースは毎日現地で変更し、泊まる安宿は行き当たりばったり。こんな冒険の旅を、連日、探した安宿に寝泊まりしながら、一緒に楽しく出来る相手がAさんであった。こんな彼がいるお陰で、チェンマイ田舎暮らしを楽しむことができていた。

 その彼が肺がんの闘病生活に入り、チェンマイ大学付属の病院で定期的な診断・治療を受けていた。だが、抗がん治療が思わしくなくて病状が徐々に悪化傾向に。・・・(以下に続く)

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2023年01月17日

チェンライ田舎暮らしの先駆者Sさんの死(番外編)

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 棺桶を載せたパッサートソップと呼ばれる寺

 故鈴木さんのブログ「」の最終の記事のコメント欄にある、スクムビットさんの“追悼記事”の写真を見せてもらって、日本とタイの葬式について考えさせられた。

 チェンマイ田舎に20年余りも暮らしていると、連れ合いの親戚や友人、知り合いの葬式に一緒に参列することが結構ある。タイ仏教での葬式は、病院で亡くなっても故人の家で、3日〜4日ほど行うのが普通。家が狭い場合は、近くの寺で行うことになっている。

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2023年01月16日

チェンライ田舎暮らしの先駆者Sさんの死(2)

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 チェンマイ県のメーテン郡田舎に暮らす私が、どうして、遠く離れたチェンライ県の田舎に定住するSさんと出会えたのか。それは、自分で立ち上げた無料情報誌「ちゃーお(前身はワンツーチェンマイ)」で、「北タイ田舎暮らしバンザイ!」のコラム記事を書ける相手の日本人を探していた。その中で、チェンダオ在中のTさんの紹介で、チェンライ田舎暮らしの先駆者ともいうべきSさんの存在を知って、Tさんの案内で、そのSさんを家に訪ねることになった。

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2023年01月15日

チェンライ田舎暮らしの先駆者Sさんの死(1)

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 チェンライのメーチャン郡の田舎に、タイ人奥さん家族との定住暮らしが長い鈴木さんがいる。彼のことは、長年にわたりほぼ毎日書き続けている、ブログ「新・チェンライ便り」(上記写真)を覗いてみればよくわかる。

 まずは、彼のブログの近年の記事を見て欲しい。「よくもまあー、毎日の3食の食事メニュー詳細や家計簿以上の買い物詳細を延々と書き続けるものだ。こんなつまらない日記ブログなど、いったい誰が読むというのかね?」と、誰もが思うに違いない(たぶん)。
彼とは以前に少し付き合いがあった私でさえ、こんなブログ記事を飽きもせずに毎日書き続ける唯我独尊の彼の真意が、どうしても理解できなかった(理解する気も失せていたのだが)。

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